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知事記者会見録・令和3年5月11日実施分

ページ番号:0013153 更新日:2021年5月13日更新

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日時 令和3年(2021年)5月11日(火曜日)
16時00分~16時38分
場所 県庁2階 記者会見室

発表項目

知事

 現在、本県も感染の第4波の真っ只中にあります。また、今日話す内容でありますけれども、県内の高校においても、学校のクラスターが発生して、不安な気持ちを抱えて過ごしている、子どもも多いのではないかと思います。
 今後、高等学校等におきましては、夏のインターハイ、また甲子園、全国高等学校総合文化祭等につながります県予選が開催されていきます。多くの生徒が日々目標に向かって努力をしてきた、その成果発表の場を迎えるということになります。そして、子どもたちが培ってきた力を発揮する場、また、修学旅行等の学校行事、そうしたことが、より安心・安全に行えるように取り組みをさらに進めていかなくてはいけないと思っています。
 そこで、このたび、学校における感染防止の緊急対策といたしまして、こちらに書いてある二つの項目について取り組んでいくことといたします。
 まず、一つ目は、「高校生等へのPCR検査」、二つ目は、「臨時の研修会」の開催です。
 まず、「高校生等へのPCR検査」の実施についてでございますが、県内の高校生、これは全ての高校生へのPCR検査の実施、これは全国初となります。
 まず、私のこれについての思いを述べさせていただきますと、コロナの影響で、昨年はさまざまな大会が中止になりまして、高校生たちにも大変つらい思いをさせることになりました。1年たってコロナが収束するどころか、今は、第4波ということで、より強さを増して、感染が広がっているその真っ只中にあるわけです。
 先ほど言いましたように、高校でのクラスターも複数発生しております。そうした中で高校の学校の行事ですとか、さまざまな大会等についても、再び、脅かされつつある、そのような状況にあると思っています。しかし、高校生たちが、学校生活の中で学ぶべき大切なこと、そこでしか学べないことがたくさんあります。
 これからワクチン接種も進んでいって、コロナもいずれは収束していくことになると思いますが、しかし、高校生たちには今しかないわけです。今しか学べない大切なこと、そして今しか得られない経験、そうしたことがしっかりと続けられるように、そうしたことが再び止められることがないように、私たちがしっかりと守っていかなくてはならないと思っています。そのための取り組みが、新たな柱となるのが、この「高校生等へのPCR検査」であります。
 まず、一斉検査といたしまして、今月下旬から6月上旬の完了を目途(もくと)に、県内高等学校等の全ての生徒と教職員、約4万人を対象に、唾液採取によるPCR検査を実施することといたしました。この検査は、PCR検査キットを委託業者の方から各学校に配付して、各学校が、生徒・保護者の同意を得て、これは任意で、採取し、発送をして、検査結果が学校、それから県に届くこととなります。万が一、陽性反応が出ましたら、学校と県が連携して、その対応に当たることとしています。
 さらには、一斉検査後は、随時の検査として、県外との往来を伴う学校行事等、例えば修学旅行等ですけれども、そうしたものや、各種の公式大会及びコンクール等への出場などにつきましては、山口県へ帰ってきた後に、検査を実施できる体制を整えます。また、県内の公式大会・コンクール等におきましては、事前の検査ができる体制を整えることとしています。
 加えまして、寮を設置している学校もあるわけですが、そうした学校におきましては、寮を閉じるとき、あるいは寮を開けるとき等の時期を捉えて、検査ができる体制を整えていきます。
 次に、二つ目の「臨時研修会」についてです。
 冒頭でも申し上げましたが、全国と同様に、本県でも学校クラスターが発生したことから、これまでも各学校においては細心の注意を払って、感染予防の対策を講じていただいているところですが、今一度、昨今の変異株のまん延状況等も踏まえました研修を、県内の小・中・高等学校等の管理職や養護教諭、大会開催等の主催である学校体育・文化団体等の学校関係者に受講していただくこととしています。
 この研修会では、関係機関による感染症の最新の情報提供、また、学校行事等における留意点等について、お話をしていただくこととしております。学校・生徒・保護者の皆さまには、緊急の対策をお願いすることとなりますが、子どもたちが、安心して学校生活が送れるように、全力でサポートしてまいりますので、ご理解・ご協力をいただきますようよろしくお願いいたします。
 そして、次に、コロナの関係でございますが、宿泊療養施設の開設についてお話をさせていただきます。
 入院治療の必要のない方が療養を行う宿泊療養施設につきましては、現在、すぐに受け入れ可能な体制として2施設270室を確保しています。感染状況を踏まえまして、新たにもう1施設の開設に向けて準備を進めてきたところであります。そして今般、施設管理者や地元医師会などの関係者と具体的な運営に係る協議が整いまして、来週中を目途(もくと)に開設をする運びとなりましたので、報告をさせていただきます。
 このたびの開設は、感染が拡大している東部地域に新たに1施設210室を設置するものです。これによりまして、東部、中部、西部と地域バランスのとれた480室の受け入れ体制が確保されることになります。本県では現在、入院病床として520床確保しております。それと、この宿泊療養施設を合わせまして、1000人の即時受け入れ体制が整備されることになります。これは、人口10万人当たりで言いますと、全国で7位という水準になりますし、また、確保病床だけでも全国6位という水準になっております。それに加えて、療養病床を含めても全国7位ということで、全国トップクラスの受け入れ体制となります。
 今後とも県といたしましては、県民の皆さまが、症状に応じて安心して治療や療養ができるように、医療提供体制の確保に万全を期してまいります。
 私からは以上です。

NHK

 高校生を対象にしたPCR検査についてなんですけれども、費用はどこから捻出する予定ですか。

知事

 費用はですね、まず、既存の予算を活用して捻出して、その後、必要になるものについては補正予算等の措置を講じてまいりたいと思っています。

NHK

 分かりました。検査ですけれども、これは学校から県に申し出をする形でしょうか。学校が県に申し込むのですか。

知事

 われわれが、全部必要な契約をしまして、全ての学校に行き渡るような量を確保します。それを学校に配っていくということになります。

NHK

 それを検査したら、それを随時、業者に送ればよいということですか。

知事

 そうですね、このやり方はですね、まず全体のですね、ロットを確保して、それを県の方から一斉に各学校にまず配ります。学校の方でですね、各生徒に配って、それから学校で集めて、学校の方から業者の方に送るということになります。結果が今度は学校と、それから県の方にも届けられるということになります。

NHK

 期間は、今年度いっぱいでということになっていますけれども、それは感染の状況に応じて、また随時期間等を考えていかれるのですか。

知事

 そうですね。もちろん、今年度中は、これをしっかりと行うということをしますので、またその先続けば、またその先で考えていきたいと思います。

NHK

 分かりました。こういった取り組みというのは、他県とかでは例はあるのですか。

知事

 全ての高校生を対象にしたものはないと思います。それは全国初の取り組みとなります。一部の大会でそれに出る生徒を対象にしてですね、抗原検査をやるというのは1県あると聞いておりますけれども、このように、全校全ての高校生を対象にしているというものはないと承知しています。

NHK

 ありがとうございました。

共同通信

 今回、高校生のPCR検査ということで、学生は、中学生や小学生もいらっしゃいますが、なぜ高校生というふうに対象を絞ったのでしょうか。

知事

 まず、県として行うのは、県が設置している高校ですね、県立学校、高校が基本であるということですので、そこをまず考えるわけですけれども、ただ、実際にそれをやる必要性としては、やはり高校生は割と広範囲に通学をしたり、あるいは、いろんな部活動でも、かなり県内を広範囲に動いたり、あるいは県外に行ったりということが頻繁にあります。そういった意味では、いろんなリスクにさらされているという学校の活動、また部活動もいろいろなリスクにさらされているということがありますし、実際にこの第4波の中でも、高校のクラスターというのが複数起きているという状況になりますので、高校生をまず対象にやるということに今はしています。実際にこの5月の末にですね、5月29日から31日にかけまして、県の高校総体が開催されますので、それに間に合うように、まず検査をするというためにもですね、これは急いで高校をまず行うということにしています。

朝日新聞

 6月上旬までに検査を進めるというふうにありますけれど、これは高校総体をひとつ念頭に、この時期までにひととおり検査をしたいという考えでいらっしゃいますか。

知事

 そうですね。今考えているスケジュールをもう少し詳しく言いますと、5月14日ぐらいに、学校の検査キットの納品がきて、学校に配ってですね、学校の方では二つのグループに分けて、採取なり発送しようと思います。これは、業者の方の対応ができるキャパがありますので、その中で二つに分けてと思っていますが、一つは5月19日、これを第1グループとしますと、5月19日からですね、子どもたち一人一人に取ってもらって発送すると。その結果が5月24日から来るということになります。これで、5月29日からの県の高校総体に間に合うこととなります。第1陣は、高校総体に参加する子たちはまずここに入ってですね、やってもらうということになります。それ以外の子どもたちは、今度は1週間先になりますが26日から第2グループの接種とか発送して、その結果5月31日から来るということになります。
 ちなみに、文化部の方で言いますと、県の高等学校総合文化祭というのが6月4日から6日の間に開かれますので、そこには第2グループでも間に合うということになりますので、そういう大きな運動部また文化部の大会がありますので、それに間に合うように、全ての高校生が受けられるようにしていくということをまず行います。
 それからですね、さらにその後にもいろいろな大会がありますから、それは先ほども言いましたように、県内の大会であれば、その大会がある前に検査が学校で随時できるようにする。あるいは修学旅行ですとか、県外へ行った場合には、あるいは県外の大会とかに行った場合には、帰ってきた後で検査ができるようにする。そのためのキットもですね、あらかじめ学校にお配りして、随時検査として必要な時に行えるようにしておく。そうした二つの、一斉検査と随時検査の二つの大きな柱で行っていくということを考えています。

朝日新聞

 生徒の数が約4万人ですけど、これまでの県の囲い込みというか、やり方としては、ある程度感染が出たところで、少し広めにとって、誰が接触者なのか疫学調査をして、抑え込んでいく、封じ込めていくというやり方が基本にあったように思うんですが、ここで、例えば感染が出た学校ですとか、大会を控えた学校を対象とするのではなくて、全県で4万人と、かなり大規模な検査になるわけですけど、その全数検査というのを考えられた理由というか、その辺りの狙いというのはどうなんでしょうか。

知事

 やはりこれまで第3波まではですね、高校生も感染することはありましたけど、クラスターは起きてなかったんですね。しかしクラスターが複数起きるようになってきていますし、これは変異株の影響が大きいのだろうと思いますけれども、そうした危険に高校生の生活や部活動がさらされている、そのリスクが高まってきていると思います。そうした中で県全体で集まってやる大会について、やっぱり安心して、安全に行えるようにするというための環境をしっかり整えていく必要があると思います。
 もし大会が始まって、感染がそこで分かって、もしそれが広まってしまうと、もう大会自体を行えなく中止になってしまったりとか、あるいはリスクが高い中では、大会自体を行うべきではないという考え方も出てくるんじゃないかと思います。そうしたことをぜひ防いでいきたいと思います。
 去年は、甲子園とかインターハイも中止になりました。その中で県としてはメモリアルカップ、あるいはメモリアル文化祭、発表会ということで開催をしまして、私自身も、野球ですとかハンドボールの、県内のメモリアルカップの大会を見に行きました。高校生たちは一生懸命やってですね、優勝したところに私もメモリアルカップを渡したんですけれども、本当に彼らの姿を見て、これは絶対止めてはいけないと思いました。
 ただ、昨年の段階では、コロナがこんなに長く続くとは、誰も思ってなかったわけですけれども、これが今は強さを増して高校のクラスターも発生してですね、より危機が高まっている、危機にさらされている状況にあると思います。ただ、やっぱり高校生たちは今しかないので、今しかできない学びですとか、今しか得られない経験、これを再び止めることをですね、絶対にさせてはいけない、絶対に守っていかなければいけないと思っています。ですので、そのためにしっかり安心して活動を行える、自分も安心できる、対戦相手と思い切り戦う時に、相手方もしっかり検査をして、自分も検査をして、安心した環境で思いっきり力を発揮できると、そうした環境を整えることがとても大事だろうと思います。それが、高校生たちが安心して活動できるし、また大会自体の安心の確保にもつながってくると思います。
 高校生たちは、例えば学校が休校になったら休校しなければならないし、修学旅行がなくなったら受け入れざるを得ない、部活も大会がなくなったら我慢するしかないわけですね。しかし、そうしたことをさせなくていいように、できる環境を整えていくことが、われわれの責任ではないかと思います。ですので、民間の検査体制が整ってきましたから、特に高校生活はここしかない、かけがえのない時期ですから、その時に機会を奪うことはしたくないと思いますので、こうした全員を対象にした一斉の検査ができる体制を整えていきたいと思います。

朝日新聞

 民間の検査体制が整ってきたということで、今回も民間の検査機関を使われることになると思いますが、(今回の一斉検査で)県の従来の検査体制に影響やさらに負担がかかることはないのでしょうか。

知事

 県内の体制には影響しません。県外の業者に委託して、そちらで実施してもらいます。

朝日新聞

 そうすると感染を見つける、封じ込めることが目的ではなくて、検査を受けてもらい、高校生に安心してもらうことが目的なのでしょうか。

知事

 そうですね。高校生たちの限られた高校生活で得られる学びとか、経験が奪われることのないようにするためには、しっかりとPCR検査を行って、安心して生活を送ったり、修学旅行に行ったり、大会に参加したりできるようにすることが、とても重要だと思いますので、そうした環境を整えたいということです。

朝日新聞

 費用ですが、既に計上されている中でというお話なんですが、4万人検査すると、大体どの程度かかるか、1回分の検査費用に4万人を掛けるようになると思いますが、分かりますか。

学校安全・体育課長

 1回目の一斉検査は概数で2億円を見込んでいます。

朝日新聞

 それから、話は昨日の続きなのですけれども、聖火リレーについてです。1日目は公道ではしないということで、山口市の最後の行事だけになるということですが、2日目の宇部から下関や萩方面、こちらの方は現時点で、知事はどのように考えていらっしゃいますか。

知事

 今時点では、予定どおりの実施ということになっております。いろんな市とはそれぞれ意見交換等をしておりますので、また何かあればお伝えしたいと思いますけれども、現時点では、予定どおり実施をするということです。

朝日新聞

 やり取りをされているというのは、首長さんと話をされているということでしょうか。

知事

 そうですね。各首長とはいろいろ話をしております。それはこれまでもしています。

朝日新聞

 山口市より東側の県東部は中止だが、西側や北方面でやるというのは、県内での差があるのはどうしてなんだろうと思われる方もいらっしゃると思います。その辺は、首長さんたちとの意思疎通はどのようにされていますか。

知事

 差があるということについてですか。

朝日新聞

 2日目はやるが、1日目はやらないことについてです。

知事

 そこは昨日も申し上げましたが、基本的には、感染状況が落ち着いていて、イベントについての安心・安全がしっかり確保されているのであれば、基本的にはやるべきだと思っています。
 そういう中で、1日目のルートについて、公道での実施をやめたというのは、岩国ですとか、柳井地域、周南地域、山口・防府地域、いずれも連休から、クラスターが連日のように発生しています。また、感染経路不明な方も多く、今、われわれが把握している以上に感染が広がっている恐れがあるということが、広域にわたってそうしたリスクがあると思っています。そうした中では、実施のリスクは高いだろうと判断をして、昨日の朝に、全員の首長にもそれぞれ私の方から電話をして趣旨を伝え、各首長の方もそれはもう仕方ないですねということで、理解いただいた上で見直しをしたということですね。西の地域については、そうしたクラスターも発生をしていない中で、感染状況も異なっておりますので、予定通り実施をするということで、判断をし、そうした発表にしたということです。

朝日新聞

 今日は、県内49人のうち8人が下関の方という状況ですけど、今日の状況をみてもまだ判断する段階ではないかなというところでしょうか。

知事

 いろんな状況については、直前までよく見て判断をしていかなければいけないとは思っておりますけれども、昨日発表した考え方は、クラスターの発生ですとか、クラスターが発生しているところってやっぱりどうしても周りに感染経路不明の感染がポツポツあったり、それ以外にも感染が広がっているんじゃないかということが疑われるケースっていうのがあるわけですね。そういったものが広範囲に渡ってありますので、そうした状況と、それから2日目のルートとはまた異なるということで、判断をしてといったことですので、その考えは今も変わっているということはないです。

朝日新聞

 ありがとうございます。

中国新聞

 高校生へのPCR検査ですけども、これは現場から声が上がってきたというわけではなく、知事が。

知事

 これは、私が検討・指示をしてですね、急ぎ整えたものです。

中国新聞

 これはいつぐらいから考えられたんですか。

知事

 これは、この連休の間に指示をして、というのは高校のクラスター等も発生をしましたので、そして、これからさまざまな部活動ですとか、学校行事とかがある中で、それを止めない方法をなんとか考えていかなければならないという中で、検討・指示し、今こうした形で発表できたというわけです。

中国新聞

 これは、任意となっているんですけども、任意でやると、当然受けた人受けてない人が若干出てくると思うんですが、その辺で何か問題とか起きてこないかなと思うのですが。

知事

 まず、こうした全ての高校生を対象にですね、できる環境を整えていきます。学校の方からまた趣旨も説明し、各生徒に配ります。学校と家庭の方にも趣旨をお伝えしてやってもらうんですが、これ強制はできないので、任意ということにしてもらうことにします。ただ、誰がやったかやってないかというのは、これは個人情報として、分からないようにやっていかなければいけないと思っておりますので、そのようにお願いしたいと思います。

中国新聞

 この検査自体、高校生活を安心して送ってもらうというのが一番にあると思うんですけども、今県内で、今日もですが、感染経路不明であるとか、結構増えていると、昨日も言われてましたが、そういった感染者を洗い出すためにも、大規模な、広島とかもやってるんですが、大規模なPCR検査とかっていうのは、今後考えていかれることはないですか。

知事

 そうですね、山口県の場合は、例えば広島県でも特に感染が多い広島市とか、やはりターゲットというか、ここが感染を広げる原因となっているところだというのがあれば、そこを集中的にやるっていうことはあるんでしょうけども、山口県はご存じのとおりかなり分散型でありますし、起きている場というのも大変多岐に渡っていますので、どこかに的を絞って検査というところでですね、効果を上げていくというのはなかなか難しいような、広島県との違いはあるだろうなというふうに思いますので、やはり、われわれは分かった陽性者についてしっかりその周辺を検査して、そこからの広がりを食い止めていくということをすることが大事だろうなと思います。
 市中にずっとくすぶっていて、それがそこからどんどん広がっているということであれば、そこをしっかり抑えることは重要だと思いますが、そうではなくて、いろいろな外から入ってきたものが、そこからポツポツ広がっているというのが、実際に起きていることとしては基本的な形じゃないかなと思いますので、そこは何というか、PCR検査を何か一斉にやってですね、抑えるということは、手法としては、広島とは状況が違ってですね、なかなか効果を上げるというのは、その形では難しいのではないかと思います。

中国新聞

 まだ市中感染している段階ではないということですか。

知事

 そうですね、感染経路不明者が増えてきてはいますので、それがちょっとゴールデンウイークの間の出入りが、普通の時とは違う特殊な状況にありますので、今はまあ、感染が分かったら調べてですね、できるだけ調査の中で把握をしていくということをしていきたいと思います。
 連休中の特別な動きが原因だったものというのは、後から収まってくるだろうと思います。そこから先は、平時の感染がどういうふうに残っていくのかというのがあると思いますので、そこでの状況を見て、どういった対策を講じるべきかというのを考えていかなければいけないんだろうと思います。

読売新聞

 今回の対象は高校生ということですけれども、例えば、大学生とか専門学校生とか短大生とかも、例えば教育実習だったり看護実習だったりと、いろいろな、今しか得られない学びという意味ではですね、いろいろなことを学ばれる年代なのかなと思うんですけれども、また、県外から来られる学生さんもですが、この対象をですね、そういった19歳以上のそういった方たちの学校に通われている学生さんたちに拡大するという考えは今のところどうですか。

知事

 今直ちにはないです。まずは高校生を対象にやってみて、その中で成果がどのように得られるのか、またどのような課題が見つかるのかというところもよく見ながらですね、その次の展開を考えていかなければいけないと思います。

読売新聞

 効果の見極めというのは、今年度中まで随時検査が行われるということですが、いつ頃見極めをされる予定でしょうか。

知事

 そこは、いつというリミットを区切るわけではなくて、まずは一斉検査をやって、その後、随時検査をやる中で、いろんなものが見えてくるだろうと思います。それかその時の感染状況がどうなっているかですね。ワクチンの接種も進んでいく中で、また、いろんな対策も全国的にも取られる中でどのようになるのかというところも影響があると思いますので、感染状況とそれからこの事業状況を見ながら、継続的に考えていきたいと思います。

読売新聞

 いろんな学校行事とか部活の大会に臨むに当たって安心して臨めるようにということですけれど、同時にワクチンの普及もですね、若年層と言っていいのか、こういう若い人たちにもしていくことができればですね、より安全に行けると思いますが、その辺のお考えはどうですか。

知事

 まあここは、ワクチンの接種順位というところが、国の方でですね、整理されていく話ですので、今の考え方は、特にコロナに感染した場合にリスクの高い人にまず打っていこうということで高齢者に今やっているわけですね。
 それからこの後は、高齢者ではない方で基礎疾患をもっている方ですとか、高齢ではないけれども、高齢者ではないけれども、その手前の60歳から64歳ですが、そういう年齢層っていうふうなことで打っていくことになっていますので、そのさらに先になるのは間違いないわけですね。その時にまた年齢順にこういくのか、どうなるのかよく分からないところがありますので、高校生がいくというのは、しばらく先になるだろうと思います。もちろんそれを、できるだけ全体のスピードを速くしてですね、早く全国のみんなが接種できるようにするということを、目指してやっていかなければいけませんが、おのずと今の進め方からすると、高校生にいくのは、少し先に、かなり先になるかもしれません。なるんだろうと思います。
 しかし、さっきから言ってますように、高校生活は限られていますから、彼らには今しかないわけなので、今できる学びとか、今すべき、得られる経験というのを止めることがないように、対策として、今回、こうしたPCR検査を一斉に行うということをしていきたいということです。

朝日新聞

 随時検査の方法で、県外からの場合は帰ってきた後に検査をすると、県内での校外行事や大会の場合は事前に検査をすると、この前と後で分けているポイントを改めて教えていただけますか。

知事

 ここは、いろいろと考え方があると思いますが、基本的には県外に行く時も、日頃からもちろん健康観察等はしています。やっぱり、リスクある活動、県外に行ってから、そこでリスクが高い状況が生じるわけですので、帰ってきた後、そこから感染が広がることがないように、早い段階で戻ってきた時に抑えるということをやっていきたい。
 それから、県内の大会っていうのは、県内同士でやりますので、県内で行う、そして他校の生徒と接触をするということですので、そこで感染が広がらないように、その前の方で検査をするということを、することが効果的なんじゃないかと、そういった考えでこうした形にしています。

朝日新聞

 その場合は、県外に行く前に行うということはしない。

知事

 それをやってはいけないとは言わないですが、基本的には県外という、もちろん、ある程度学校の方でまとめてロットを渡しますので、学校の中で必要と思うところは学校の判断で機動的にできるようにはしていこうと思っていますが、基本形としてはやっぱり、リスクの高い県外への移動、帰ってきた時に、その中で、さらに、そこからさらに広がっていかないようにですね、抑えるポイントしては、帰ってきたところで抑えるのがいいんじゃないかという考え方をしているということです。

朝日新聞

 指針を県が示して、後は検査のタイミングっていうのは各学校で。

知事

 そうですね、あまり縛りすぎてはいけないと思います。学校において、ここは大事だという場面、場面があると思いますので、そこは裁量的にできるようにしていきたいと思います。

朝日新聞

 あと、今回はあくまでも安心できる環境を整えるという趣旨がおありだということですけれども、感染拡大の抑え込みをするという、こういう目的は、全く、そういった側面はないという認識ですか。

知事

 ないということはないですよ。もちろんそれは、やらなければ、もしかしたらそこで感染があってですね、いろんな大きな大会で県内に感染者が、大会をやることによって広がってしまうことになるかもしれませんので、そうしたものを防ぐという効果ももちろんあります。

朝日新聞

 高齢者施設を対象に、重点的なPCR検査をするというお考えを示されたのが3月の末に、4月から6月にかけてだったと思うんですけれども、こちらの目的は感染の抑え込みだったですけれども、こちらが主な目的だったと思うんですけれども、実際にいろいろ状況が変わったということもあると思いますが、高齢者施設で結果的にクラスターとかっていうのが、今も新しいものが発生しているというところですね。今回の高齢者施設を対象にしたPCRで得られた課題とか、これを今回の高校生を対象にした集団検査っていうところに生かしていくというお考えはありますか。

知事

 ノウハウとしてできることはあるのかもしれませんが、今回のやつは民間の検査キットがあってですね、それを配って、唾液を入れて、必要な処置をして届けるというそういった方法でやるものですので、その形式も違いますから、やり方として何か参考になるかどうかというと、そこはちょっと直ちに分からないところはありますけれども。

朝日新聞

 あとは、今回、高校生への一斉検査をするっていうのを決めるに当たってですね、そもそもそういった学校現場の声ですとか、保護者、生徒からの声とかっていうのを聞くっていうことはありましたか。

知事

 直接これそのものというよりも、去年ですね、コロナの関係で多くの大会が中止になってしまって、最後の大会、そもそも、それに、そのステージに立つことすらできなかった子たちがたくさんいるわけですね。そういった子たちに対して、やっぱり県として何かできないかっていうことで、去年メモリアルカップっていうのをやりました。だから、全国大会には行けないけれども、県の大会で、そうした機会をつくりましょうと、それをつくったことで、高校生たちからも、私も大会に行きましたが、多くの感謝の言葉をもらいました。こうした会、全国大会なくなったけれども、こうした会をつくってもらってありがとうございましたということをですね、聞きましたので、そうした機会が奪われてはいけないと思うんです。
 そのためには、やっぱり今、感染が増えている中で、きちんと安心安全にできる、それを自分たちの学校もそうだし、参加する学校全てがPCR検査もしっかりやってですね、安心してそこに臨めるという環境をつくることが、これは、一人一人の高校生にとっても大切なことですし、また大会全体の安全度、安心度、そうしたものを高める上でも重要だと思います。
 やっぱり感染が増えてくると、危ないからやめろっていうふうになりがちなんです。やめるとなったら、高校生たちもやめるしかないんですよね。それはあまりにもかわいそうですし、それを何とか防ぐ方法はないのかと考えると、PCR検査をしっかりとやることによって、各子どもたちも安心して参加をでき、また大会自体の安心度、信頼度も高まるということをやることが、とても重要だろうと思っています。そうした高校生たちが一生懸命頑張ったその成果を発揮する場を、奪わないためには、とても重要なことだと思っていますので、そうした考え方でやっているということですね。

KRY(山口放送)

 聖火リレーの件なんですけれども、初日、セレブレーションのみの開催という形になりましたけれども、実際のところは、点火セレモニーというところにちょっと留まったということで、聖火ランナーの方、どんな形であれ、聖火をつなぎたいと思っておられた方がいらっしゃったと思うんですけれども、トーチキスリレーもちょっと今回はできないという形になってしまったと思うのですが、その辺り、知事の思いというか、聖火ランナーへの思いというものを改めてお聞かせください。

知事

 今回、感染の拡大状況を踏まえまして、1日目の公道での実施については取りやめということをさせていただきました。昨日も申し上げたところですけれども、この参加を楽しみにしていたランナーの皆さん、1年以上ですね、待たされたわけですけれども、直前で取りやめになったと、取りやめにはなったということで、本当に大変心苦しい思いでありますし、誠に申し訳なく思っています。
 そうしたランナーの思いをもって、臨もうとしたランナーの方が、何かの形でも参加できないかということで、これは組織委員会の方ともさまざま協議をして、セレブレーション等、そうした場の中で、最大限できることはないかということを協議をしてまいりました。その結果、場に出席することだけであれば、それは可能であるということでありました。本来であれば走ったり、トーチキスをしたりということができればというふうには思いましたけれども、なかなか、組織委員会との協議の中で、場所的にもそうしたことが難しいということでありましたので、ここは残念ながら、それはできませんでしたけれども、しかし、このセレブレーションという、そういう場に皆さんに来てもらうことによりまして、この聖火をつなぐと、そういうイベントには、一緒になって参加をしていただきたいと思っています。

作成:山口県総合企画部広報広聴課

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