ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
現在地 トップページ > 組織で探す > 総合企画部 > 広報広聴課 > 知事記者会見録・令和4年12月26日実施分

本文

知事記者会見録・令和4年12月26日実施分

ページ番号:0189409 更新日:2022年12月28日更新

知事記者会見録一覧へ

日時 令和4年(2022年)12月26日(月曜日)
11時00分~11時31分
場所 県庁2階 記者会見室

発表項目

  ・年末に当たっての所感について

・年末年始における新型コロナウイルス感染症対策の徹底について (PDF:489KB)

 

知事

 皆さん、おはようございます。今日は、本年最後の記者会見ということになります。報道関係の皆さま方には、この1年間、大変お世話になりました。

 振り返りますと、今年もまた、コロナとの闘いが続いた1年であったというふうに思います。まずもって、感染拡大防止対策にご理解、ご協力をいただいております県民の皆さま、そして、昼夜を分かたず献身的に対応していただいております医療機関をはじめとする関係者の皆さまに、改めて心から感謝を申し上げます。

 本県では、感染の第8波が始まっており、冬本番を迎え、また、年末年始に人の移動が活発になることを考えると、年明け以降、感染がさらに拡大する可能性もあります。県民・事業者の皆さまには、引き続き、基本的な感染防止対策の徹底などにご協力いただきますようによろしくお願いいたします。

 一方で、3年目を迎えるコロナとの闘いは様相を変えつつあり、長い間停滞を余儀なくされていた社会経済活動の正常化に向けた動きが、私たちの意識にかなり浸透してきたように感じています。

 県政においては、長引くコロナ禍の中、さまざまな環境変化や社会変革をチャンスと捉え、本県の新たな未来に向けた県づくりを、県民の皆さまと共に進めていくために、このたび、今後の県政運営の指針となる新たな総合計画「やまぐち未来維新プラン」を策定しました。

 今後は、このプランに沿って、引き続き、県民の皆さまの命と健康を守り抜く、そして、落ち込んだ地域経済と県民生活を再生し、山口県の元気を取り戻す、まずは、この二つのことに力を尽くしていきます。

 その上で、「安心・安全」「デジタル」「グリーン」「ヒューマン」、この「4つの視点」を踏まえて、産業維新・大交流維新・生活維新の「3つの維新」をさらに進化させ、県民誰もが、山口ならではの豊かさと幸福を感じながら、未来に希望を持って暮らせる「安心で希望と活力に満ちた山口県」の実現に向けて、全力で取り組んでまいります。

 年が明けますと、来年度当初予算の編成作業が本格化をします。コロナ禍や物価高騰など、本県が直面する危機にしっかりと対処するとともに、「やまぐち未来維新プラン」に沿った新たな県づくりの取り組みを本格的にスタートさせていくことができるように、来年もしっかりと取り組んでまいります。

 次に、「年末年始における新型コロナウイルス感染症対策の徹底」についてです。

 まず、本県の感染状況についてですけれども、連日、2千人を上回る感染者がこのところ続いております。また、前の週の同じ曜日を上回っている、その日数で言いますと、22日間連続で前の週の同じ曜日を上回っていると、そういった状況で、増加に歯止めがかからない状況が続いております。大変厳しい状況と思っております。

 こうした状況から、医療のひっ迫度合を示す「確保病床使用率」も、昨日25日には60%を超えました。医療への負荷が日々高まっている状況にあります。さらに、今週からは帰省の時期に入ります。県内外での人の移動が多くなる年末年始を迎えるということになりますので、今後、さらなる感染拡大の可能性があり、このままでは、コロナ以外の救急などの一般医療を制限せざるを得ない事態に陥る、そのような医療のひっ迫も強く懸念をされます。

 県といたしましても、医療提供体制の確保に全力で取り組んでまいりますが、これ以上の感染を極力抑えて、医療と私たちの生活を守り抜くためには、県民の皆さん一人一人の一層の高い意識と行動がぜひとも必要であります。

 このため、県民の皆さまには、年末年始に向けまして、これから申し上げますことに、もう一段強い心がけとご協力をお願いしたいと思います。

 まず1点目は、無料検査の積極的な活用です。

 年末年始の期間は、帰省、旅行によって、普段会わない人との接触の機会が増えることになると思います。ご自身が感染していないかを確認して、安全・安心の下で行動いただくために、無料の検査を受検できるように、検査体制を確保しております。年末年始の期間、多くの方が帰省、また旅行等で、公共交通機関を活用して移動されますので、これまでの常設の検査所に加えまして、JRの四つの駅、新山口駅、徳山駅、新下関駅、新岩国駅、この四つの駅におきまして、臨時の無料検査所を開設しておりますので、旅行等の前、また移動先から戻った際には、ぜひご活用いただきたいというふうに思います。

 なお、県外から帰省を予定されているご家族などがいらっしゃる場合には、お住まいの都道府県において、帰省前、また帰省先から戻った際に検査を受けていただくことを呼び掛けていただきますようにお願いしたいと思います。

 2点目は、年末年始期間中に発熱や咳など感染を疑う症状が出た場合の対応についてです。

 発熱等の症状がある場合には、もちろんですが、外出を控えて、そして速やかに、県が設置をしております受診・相談センター、従来からお伝えをしておりますけれども、この「#7700(シャープナナナナゼロゼロ)」に、受診先等の相談をしていただきたいと思います。

 なお、県におきましては、医師会等にご協力いただきまして、休日夜間診療所など、受診可能な医療機関を確保しております。県のホームページに掲載しておりますので、そちらについてもご確認をいただければと思います。

 最後は、県民一人一人の基本的な感染予防対策の徹底のお願いです。

 これまでも、県民の皆さまには、感染予防対策にご協力いただいてきましたが、引き続き、3密を避け、「十分な換気」「こまめな手洗い・手指消毒」「マスクの着用」、こうしたことなど、改めて、基本的な感染予防対策の徹底をよろしくお願いいたします。特に、感染力が強いオミクロン株に対しましては、換気が重要です。冬場は暖房器具の使用によって、窓をどうしても閉め切りがちになりますけれども、室内温度に留意しながら、定期的に窓開けを行っていただきますようによろしくお願いします。

 県といたしましては、より高い緊張感を持って、新型コロナウイルス感染症対策に万全を期してまいりますので、繰り返しになりますが、県民の皆さまにおかれましても、医療と私たちの生活を守るために、お一人お一人の基本的な感染予防対策の徹底につきまして、ぜひとも、ご協力をいただきますように重ねてよろしくお願い申し上げます。

 私からは以上です。

 

NHK

 まず、新型コロナウイルスについてお聞きしますが、知事、先ほど懸念をお示しされましたけれども、今のペースでいくと、夏に記録したような3500人[最多は8月18日の3494人]を超えるような過去最多の感染というのもあり得るというふうに思ってらっしゃるのか、どういった危機感をお持ちなのか教えてください。

 

知事

 はい。そうですね。このところ、先ほどの日々の推移をお示ししましたけれども、この2千人を超える感染が続いております。秋以降、感染が徐々に増えてきてたんですが、ここに来て急激に増えているというところを大変懸念をしております。今年もそうでしたけれども、年明けから感染拡大したということもありますし、これまでの感染を見ても、年末年始の人の移動によりまして、年明けに感染が拡大するということは十分考えられます。当然、夏の過去最多の感染を超えるということも想定していかなければいけないというふうに思っております。

 そうしたことをできるだけ抑えるために、ぜひとも年末年始、改めて県民の皆さまには、ご自身が感染を受けない感染予防対策の徹底を、より一段と高い意識を持って取り組んでいただきたいというふうに思っております。また、検査所も拡充して設けておりますし、受診・相談センターも体制を強化して行っておりますので、何か心配があったり症状があれば、すぐに検査なり相談を行っていただきたいと思いますので、このことをぜひ徹底していただきたいと思います。

 

NHK

 ありがとうございます。話題変わりまして、年内最後の会見ということで、ぜひ今年1年を振り返っていただいて、印象に残った出来事ですとか、あればご紹介いただきたいと思います。

 

知事

 そうですね。今年もコロナの対応に1年間追われたと言いますか、対応がとても重要だったなと思っております。年明けから感染の拡大、特に今年の年明けは、岩国地域から、全国に先駆けて感染拡大が起きまして、山口県としても、初めて「まん延防止等重点措置」の適用も行いました。また夏に第7波が来て、そして今、第8波が増えてきていると、こういう状況の中で、県民の皆さまの生命と健康を守ること、このことを第一にコロナ対応に取り組んできた1年だったというふうに思っております。

 それに加えまして、今年は、世界的にはロシアのウクライナ侵攻があり、これによって多くの方々の命も奪われ、また、国際的な、経済的な面も含めて多くの影響を受けているわけであります。それから、夏には安倍元総理が銃撃によって突然命を失われたと、大変衝撃を受けたわけであります。そのように、この1年を振り返ってみますと、命の大切さ、命を守ることの大切さ、命の尊さ、そのことについて思いを致すことが多かった1年だというふうに思っております。

 

NHK

 今のに関連して、割と今年は悲しい出来事が多かったですけれども、一方で何かプラスの面というか、良かったことがあれば教えてください。

 

知事

 そうですね。今年は例えば、夏の甲子園でも、山口県の下関国際高校が37年ぶりに決勝に進み、県民の皆さまが多く元気をもらえました。ついこの間も(サッカー)ワールドカップ(W杯)で日本チームが大いに活躍をして、そうした意味ではスポーツで多くの元気を県民の皆さまもそうですけれども、国民の皆さまももらえたかなというふうに思っております。

 それから、コロナの高い感染状況が続いておりますが、社会全体はコロナがありながらも動かしていこうと、そういった意識が広がってきているようにも思っております。もちろん、県民の皆さまにも、日常的な感染防止対策、これはしっかりと定着してきておりますし、われわれの方でも医療提供体制やさまざまな感染拡大時の対応についても、体制が整ってきているところであります。ワクチンの接種も進んできました。そういった中で、コロナ自体はなくなるのはまだまだ先だと思いますが、社会自体を動かしていこうと、そうした雰囲気、機運が高まってきたのは、これからに向けて大きな要素だというふうに思います。もちろん安心・安全をしっかりと守りながら、これから地域を元気にしていく、そのことを来年はしっかりと進めていく、そういう年にぜひしていきたいと思っています。

 

NHK

 関連で、例年京都の清水寺で「今年の漢字」という発表されていますけれども、ぜひ知事の今年の漢字を。

 

知事

 はい。さっき私、だいたい言ったので。今年1年を振り返るとやはり先ほど言いましたように、「命」について思いを致すことが続いた1年だったというふうに思います。理由は先ほど言ったとおりでありますけれども、繰り返して言いますと、やはりコロナの対応で、年始から感染が山口県内に拡大をして、年末に至るまで、また、新たな感染拡大も起きている。そうした中で、命を守ることをしっかりと大切に、1番に置きながら取り組みを進めてきました。それから、いいですかね、繰り返し言わなくてもね。はい。そういう理由です。

 

NHK

 はい。話題変わります。安倍元総理大臣の県民葬なんですけれども、費用ですとか負担割合が判明していたら教えていただけないでしょうか。

 

知事

 はい。経費については、現在はまだ精査中でありますので、作業を進めておりますので、総額がまだ確定をしておりません。確定に向けまして作業を進めていきたいというふうに思っております。負担についても、総額を踏まえて関係団体間で決定をすることとしておりますので、現在まだ調整中です。

 

NHK

 ありがとうございます。また話題変わります。次にセンチュリーについて伺いたいと思います。山口県の東京事務所が、議長らの上京時の移動手段として、センチュリーなどの最もグレードの高いハイヤーを繰り返し手配していたということが、NHK含め報道されていますけれども、知事は中型車に乗っていらっしゃると思うんですが、議長や副議長が大型車とされている理由、それから、今後、運用を見直すお考えがないか教えてください。

 

知事

 はい。そうですね。私は東京では主には中型車といいますか、クラウン等の車を利用しております。議長等については、センチュリー等の大型車を利用しているという、そうした状況でありますが、これは、これまでの使用実績、また、地元で使用している車両の状況等を踏まえて、それぞれそのように選んでいるというようなことであります。これは大変長く続いている、そうした運用を行っているということですね。

 しかしながら、当然のことでありますけれども、経費の節減等について不断の見直しを行っていくことが必要であります。これまでそのような運用してきたところでありますけれども、今回、全国の状況も踏まえまして、全国的には、出張した際にいわゆるセンチュリー等の大型車を使っている県もありますが、一般的には多くはクラウン等の中型車であるということが、全国の運用の状況であります。そうした全国の状況も踏まえまして、標準的な内容に見直しをするということも必要だと思っております。そうしたことで、私の方で議長とも話をしまして、これから議長車等につきましても、中型車に見直すということを行うことといたしました。

 

NHK

 今の関連で、中型車に見直すことにされたということですが、運用開始はいつからになるのでしょうか。

 

知事

 もう運用されていると思います。これはこの間の出張もそうだったのかな。12月22日に議長が上京されているようですが、そこから見直されているはずです。

 

NHK

 先日の議会答弁ではですね、過剰な水準とは考えていないというような答弁もあったかと思うんですが、今回見直しをしようと思った理由、やや重複するかもしれませんがご説明いただけたらと思います。

 

知事

 そうですね。もちろん、東京出張時にどのような車を使うかというのは、各県それぞれあり、これまでの運用のようにセンチュリーのような大型車を使っているところもあれば、クラウン等の中型車というものもあり、こちらが一般的なわけですね。そういった意味で幅がありますので、その範囲内に収まっているということではあるわけですけれども、ただ、いろんな、今回の報道もありましたけれども、全国の状況を改めて見た場合に、中型車を使っている場合が非常に多いと言いますか、一般的でありますので、経費節減等の観点からこの機会に見直しをしてはどうかと、そうした考え方で見直しを提案して、そのことについて合意を得て、今回見直しを行ったということであります。

 

NHK

 ありがとうございました。

 

読売新聞

 今の質問に関連してですね、ハイヤーの運用は変更するということでしたけれども、その具体的な話し合いの経緯と、議会側からどういうふうな意見が出たかということを少しお伺いしてもいいでしょうか。

 

知事

 意見ということはないんですが、今回、全国の状況も踏まえて「中型車に見直すこととしてはどうか」ということを私の方から議長に話をしました。議長の方も「了解しました」ということで合意に至ったということです。

 

読売新聞

 一方で、貴賓車として購入して、議長が使われているセンチュリーですね、こちらについてなんですけれども、議長が使っていること自体は、貴賓車の有効利用ということであったんですけれども、われわれの方でも全国的な傾向とか、あとは運用実績を調べたところ、やっぱり年に2万キロ以上走っていて、一方でセンチュリーってすごい燃費があまりよくないというふうなことを伺っておりましてですね、ハイブリッド車だったりの2分の1以下じゃないかというところがあって、単純計算で年に何千リットルか、千リットル以上ですね、燃費に差があると考えられるんですけど、脱炭素化を考える中で、こういう状況ってあんまりよくないんじゃないかなと思いまして、このCO2の排出量とかそういう燃費の悪さというところをどういうふうにとらえられているか教えていただきたい。

 

知事

 そうですね。また燃費とは、またそういった観点での検討ということも、公用車を考えるときにはいるのかなと思います。それが貴賓車なり議長車なりですね、そうしたものとして、どのようなものがあるのかということは、また更新とかする際には、考えていくことが重要だと思っております。

 現時点においては、まだそうした燃費と言いますか、電気自動車ですとかガソリン車でないものについて同種のものはどのようなものになるのかというところは、そう多いものではないのかなというふうに思っておりますけれども。いずれにしても現時点においては、今の運用については継続をしながら、これからさらに更新等の時期においては、その時点においてまた改めて検討するということを行っていきたいと思います。

 

読売新聞

 品格ですね、重視する必要があるかなとも思うんですけど、特に議長の場合は、今ここから県庁から、かなり遠方に住んでいることもあって、例えばその燃費とか、脱炭素化というふうなところを考えるんであれば、その送迎のみ別のハイブリット車にするとか、何らかの柔軟な運用も考えてもどうかなとは。これ議長だけじゃなくて、他の自宅送迎されてる方も同様だと思うんですけど、何かそういった柔軟な運用とか、何か考えられたり検討されることはないでしょうか。

 

知事

 そうですね。議長車に限らず、公用車全体の運用については、常に効率的に運用するということは考えていかなければいけないと思いますので、さまざまな観点から引き続き考えていきたいと思います。

 

読売新聞

 はい。ありがとうございます。

 

中国新聞

 先ほどの質問に関連してなんですけれども、貴賓車なんですけど、今の議長が使ってるセンチュリーの方は、例えば買い替えとかというのは、今は全く検討されてないということでしょうか。

 

知事

 そうですね。購入をしているものですので、これについては基本的には有効活用していくというのが基本的な考え方であります。当然、また更新等はありますので、その時点においては、その都度、検討をしっかり行って、どのような更新とするのかということは考えていきたいというふうに思います。

 

中国新聞

 分かりました。あと、話題は変わるんですけれども、先日、岩国基地の海兵隊員が市内の男性の車を盗んで事故を起こしたっていうのがあったと思うんですけれども、その事件に関して、受け止めをお聞かせください。

 

知事

 はい。おっしゃられる通り、そうした事案が発生をしましたことは、基地周辺住民に大きな不安を与えるものでありますので、大変遺憾に思っております。そうしたことから、県におきましては、事案の事実関係の確認後、直ちに地元の市町と連携をして、山口県基地関係県市町連絡協議会によって、岩国基地、そして岩国防衛事務所に対しまして、綱紀の保持、それから再発防止の徹底を図るように強く要請をしたところであります。ぜひとも、こうしたことが起こらないように、それぞれしっかりと対応していただきたい、そのことを強く思っております。

 

中国新聞

 もう1点なんですけれども、岩国基地周辺の住民が、航空機の騒音問題をめぐって原告団を結成して、今日記者会見して提訴するということなんですけれども、そちらの受け止めもお聞かせください。

 

知事

 提訴するという話については、それぞれのお考えでされていることだと思いますので、コメントになじむかと言いますと、それは司法の場においてされることだというふうに思います。いずれにしても騒音問題というのは、住民の、周辺地域で暮らす方にとって大変大きな問題でありますので、われわれも訓練の仕方ですとか、騒音の低減については、繰り返し求めてきているところであります。今後も、県とそれから地元の市町とよく連携をし、騒音についてもできるだけ軽減を図られるように、必要な対応を求めていきたいというふうに思います。

 

KRY(山口放送)

 岩国基地に関連して、先ほど知事、事案発生したことを不安を与えるものとおっしゃいましたけれども、今回に関しては、実際に県民の損害があって、被害を受けられた方は、防衛事務所に陳情されたりしましたけれども、実際、県民の訴えや願いが実際届いていない現状に関しては、知事ご本人としてはどう思われますでしょうか。

 

知事

 はい。そうですね。そうした不安だけじゃなくて、実際に被害が生じているということは大変に遺憾でありますし、ぜひ米軍岩国基地におきましてしっかりと綱紀の保持を強く図っていただきたいと思います。このことは繰り返し強く訴えていきたいというふうに思っております。

 

KRY(山口放送)

 話変わりまして、コロナに関して、(確保)病床使用率、軽症・無症状が多いとは言え、(病床)使用率が60%を超えてるということで、過去と比べてこれどういう状況にあると分析されてるんでしょうか。

 

知事

 そうですね。この1番下(資料「2 確保病床使用率の状況グラフ」)が重症、ちょっと見えにくいと思いますけど水色なんですよね。重症というのは件数はすごく少ないです。これまでの株とは違って、オミクロン株特有のものと言いますか、感染力は非常に強いけれども、重症化のリスクという点で言うと非常に少ないということでありますので、重症病床がどんどん埋まっていって重症の方が入れないとか、そういった状況じゃないわけです。だから感染者数は多いですし、軽症の方も多いので、病床は埋まっていってるんですが、重症の方々が今入れないとか、そこに支障があるという状態ではないというところはあります。ただ、当然これは数が増えてくれば、おのずと少ないとはいえ重症者とか中等症の本当に深刻な部類の方とか、そうした方というのは増えてきますので、ここを抑えていくということが、これから医療資源をしっかりと守っていく上では大変重要だというふうに思っております。

 そのためにも、やはり年末年始、人の移動が多い時期、今年は特に行動制限等はかけておりませんけれども、ぜひ今、感染が非常に増えてるということを意識していただいて、日常的な感染防止対策を行っていただきたいですし、こまめに、寒いですけど換気もぜひやっていただきたいというふうに思います。それから検査ですとか、そういったところも、臨時の会場を設けておりますので、ぜひ気になる方は受けていただきたいというふうに思います。

 

KRY(山口放送)

 データを持ち合わせてないんですが、病床使用率、これ過去どのぐらい高くなったことがあるんでしょうか。

 

知事

 過去1番は、70何%というのがありましたね。

 

健康増進課企画監

 第7波で申しますと、お盆明けの8月23日に63.6%というものが、第7波では高くなっています。まだオミクロン株以前のときには、ちょっと75%程度のときもございました。ただその際は、知事が申しましたように、重症化される方が多いという状況での率になりますので、比較するのであれば、第7波の最大、63.6%に近づいているというふうに考えております。

 

防府日報

 コロナの今のに関連してなんですけれども、先日、感染状況のレベルを見直され、全体的なやつですね、見直されて、一応レベル2という段階だったと思います。で、今、病床(使用率)が60%を超えるとレベル3という状況に入ってきますけれども、この辺りのレベルの見直し、それからレベル3、4になりますと、正直どこまで実効性があるのかは別にして、正式な名前覚えていませんけれども、なんちゃら宣言とか、行動制限とか、そういったものを呼び掛けることもできますけれども、その辺の対応へのお考えというのは、今の時点でどうでしょうか。

 

知事

 そうですね。まずレベル3になった際に、「医療ひっ迫防止対策強化宣言」というのを行うということが、国の指針において掲げられています。その宣言ということについて言いますと、今現時点の状況、60%を超えるので、一つの目安としては、病床使用率について言うと、レベル3の50%というのを超えていると、超えたという状況になります。そういう数字的にはそうなんですけれども、内容を見ると、現時点では、外来患者が殺到して重症化リスクの高い方がすぐに受診できないということは起きておりませんし、救急搬送困難事案が急増するといったようなことも起きていない。そのような医療のひっ迫の状況には至っておりませんので、現時点において、そうしたことを行う考えはございません。

今後、レベル3への移行が見込まれる場合には、この強化宣言について、国へ協議するということになりますけれども、現時点においては考えておりません。引き続き、専門家の意見もお聞きをしながらレベルについてはしっかりと考えていきたいというふうに思っております。

 

広報広聴課長

 他にございますか。よろしいですか。それでは以上で会見を終了いたします。

 

知事

 はい。ありがとうございました。皆さま、今年も大変お世話になりました。

 

 

※広報広聴課編集

[ ]の箇所は当課で修正しています。

 

 

作成:山口県総合企画部広報広聴課

 おいでませ知事室へに戻る

Adobe Reader<外部リンク>
PDF形式のファイルをご覧いただく場合には、Adobe社が提供するAdobe Readerが必要です。
Adobe Readerをお持ちでない方は、バナーのリンク先からダウンロードしてください。(無料)