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知事記者会見録・令和5年3月24日実施分

ページ番号:0201522 更新日:2023年3月28日更新

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日時 令和5年(2023年)3月24日(金曜日)
10時00分~10時35分
場所 県庁2階 記者会見室

発表項目

〇令和5年度4月1日付け人事異動について

 

知事

 皆さん、おはようございます。

 本日は、4月1日付け人事異動 について、発表いたします。

 まず、特別職の人事について、ご説明いたします。資料3をご覧いただきたいと思います。

 正司公営企業管理者については、新年度に監査委員への就任を予定しておりますが、その後任には、弘田隆彦健康福祉部長を任命することといたしました。弘田部長は、健康福祉分野に加えて、県政の幅広い分野での経験も豊富であり、持ち前の行動力と調整力を生かした、企業局の経営改善等の諸課題への対応をはじめ、特別職として手腕を発揮してくれるものと期待しています。

 それでは、資料1に戻っていただきまして、改めて、今回の人事異動について、ご説明いたします。

 はじめに、異動の規模についてです。このたびは退職者が昨年に比べ少ないことから、異動者数は減少しています。

 次に、異動の概要についてです。「3つの維新」のさらなる進化を果たし、県民誰もが、山口ならではの豊かさと幸福を感じながら、未来に希望を持って暮らせる「安心で希望と活力に満ちた山口県」を実現するために、これまでの経験や実績等を重視しながら、適材適所の人事配置に努めたところです。

 具体的には、資料4の1ページをお開きください。

 総務部長に松岡正憲総合企画部長、総合企画部長に永富直樹デジタル推進局長、健康福祉部長に國吉宏和議会事務局長、産業労働部長に小関浩幸商工労働部長、観光スポーツ文化部長に京牟礼英二会計管理局長、農林水産部長に三坂啓司観光スポーツ文化部長、土木建築部長に片山克浩土木建築部次長、会計管理局長に道免憲司教育庁理事、をそれぞれ起用します。

 また、県政の主要課題に迅速かつ的確に対応するため、部長級の理事を新たに3名配置いたします。

 まず、資料9になりますが、中山間・未来のまち開発担当理事の配置についてです。

 農業試験場跡地については、山口市との連携や民間事業者の専門的な知見の活用により、新しい「未来のまち」モデルとして構築するため、総合企画部に理事を配置することとし、総務省から佐藤茂宗氏を採用することとしています。佐藤氏には、これまでの国や他の自治体での経験に加え、国との人脈などを活かして、新たな視点から、関連する施策をリードしてもらいたいと考えています。

 資料4の1ページに戻っていただきまして、次に産業脱炭素化担当理事の配置についてです。急速な社会変革の一つである脱炭素化については、県として適切に対応していく必要があり、産業分野における事業者の脱炭素化の取り組みをより一層促進していくため、産業労働部に理事を配置することとし、大川真一総務部次長を登用します。

 次に山口きらら博記念公園交流拠点化担当理事の配置についてです。コロナ前よりもさらに元気で豊かな地域づくりを目指し、山口きらら博記念公園を中核的な交流拠点とし、本県の活力を創出・発信していくため、土木建築部に理事を配置することとし、池田博之総合企画部次長を登用します。

 このほか理事や局長等、いずれもこれまでの実績等を踏まえての起用です。

 次に、GX統括監の登用について、ご説明します。

 資料12をご覧ください。

 来年度設置する産業労働部において、拡充する「産業脱炭素化推進室」、改組する「イノベーション推進課」の業務は、技術面をはじめ専門的な知見に基づく提案や助言をいただきながら進めていく必要があります。このため、新たに、非常勤の特別職として、「GX統括監」を設置することとし、現在、株式会社トクヤマから、県産業技術センターに出向されている東正信さんにご就任をいただくこととしています。東さんは、県内産業の実情に精通され、その豊富な知識と経験を基にした、適切なご助言がいただけるものと期待しています。

 資料1にお戻りください。次に、女性職員の登用についてです。

 今回も「山口県女性職員活躍推進行動計画」を踏まえ、積極的な登用に努めたところです。具体的には、部長級の女性はこれまでで最も多い5名となりました。一方で、課長級以上の女性職員の退職数が、この10年間で最も多かったことなどから、課長級以上に占める女性職員の数は前年度の94名から90名、比率は前年度の14.4%から13.5%となりました。要因としては、職員の年齢構成による部分が大きいと見ております。減少は一時的なものと考えておりますが、引き続き、女性職員の積極的な登用に努めてまいります。

 私からは以上です。​

 

NHK

 まず人事異動に関連してお聞きします。女性職員の登用のところで、今、知事お話いただいたようにですね、課長級以上の女性職員比率13.5%で、前年より減ったのは一時的だというお話がありましたが、男女共同参画ですとか女性活躍と言われて久しいですけれども、この女性の管理職の割合をさらに増やしていきたいというふうにお考えなのか、もし目標みたいなものがあれば教えてください。

 

知事

 はい。そうですね。これまでも目標を持って、目標値を設定して取り組みを進めてまいりました。令和5年度においては、今言いましたように、課長級以上で言いますと、13.5%というのが実際の数値となりますけれども、目標といたしましては令和8年度に18%、これを目標にしております。そうしたことも念頭に置きながら、女性の登用についてこれからも積極的に考えていきたいと思います。

 

NHK

 関連して、令和8年度に18%目標というお話でした。今のペースでいくと、これは順調に進んでいるというふうに見ていらっしゃるのか、あるいは、もっと登用していかなければいけないというお考えなのか、いかがでしょうか。

 

知事

 これはやっぱりその年々で、どれだけ退職者があったりとか、年齢構成とかいろいろありますので、同じように毎年状況があるかというと、年によって違いますし、今回のように前の年よりも下がってしまう年もあります。ですが、この数年間でいきますと、だいたい年1%ぐらいのペースでは増えてきているという状況だろうと思いますので、そうした延長線上で考えると、令和8年度の18%というのは、そうした延長の中では射程の中にあるのかなというふうに思っております。

 

NHK

 女性の部長級5名が過去最多ということでした。女性だからといってあえて言うのもおかしいのかもしれないですけど、期待することがあればお願いします。

 

知事

 そうですね。もちろんそれぞれが5名の職員、それぞれこれまでの経験ですとか、持っているスキルですとか、そうしたことも踏まえて、適材適所で配置をしております。新しい、よりステージが上がった職員もおりますけれども、ぜひ、力を発揮して、存分にこの県庁も引っ張っていただきたいなというふうに思います。

 

NHK

 ありがとうございます。話題変わります。新型コロナウイルスに関連して伺います。昨日、私が担当課の方に取材したところ、(新型コロナウイルス感染症の感染症法上の分類の)5類移行に伴って、薬局等で行う無料検査は5月7日までに終了すると。それから宿泊療養施設は終了の方向で調整。自宅療養者向けの食料支援等も終了の方向だというふうに伺っております。改めて5類移行に伴って、県としてどういう変化があるのか、知事の受け止めと併せて紹介いただけないでしょうか。

 

知事

 はい。そうですね。基本的に5類に移行していくということで、社会がコロナ前に向かって大きくまた歩み始めていくということになると思っています。コロナ前の日常を取り戻すということを始めていかなければいけないと、そのように思っています。

 一方で、もちろんコロナがなくなっているわけではありませんので、県内で万全の医療体制ですとか、何かあったときに県民の皆さまが不安を持つことがないような、そうした体制というのはしっかりとつくっていかなければいけないと思っております。そうした中で、国の方針等も踏まえながら、5類に移行をするスケジュールは決まっています。これに向けてしっかりと準備をしていきたいと思っています。

 具体に、それぞれの取り組みについてどうしていくのかという話があったので、個別にお話をしていきたいと思いますが、まず無料検査については、抗原定性検査キットが普及したことですとか、他の疾病との公平性を踏まえて、公費支援を終了するとしました国の方針を受けて、5月7日で終了することとなります。なお、重症化リスクの高い方を守るための高齢者施設等での従事者に対する検査、これは当面の間、継続をする予定であります。

 それから、あとは、宿泊療養施設の方ですけれども、これも5類への移行がなされますと、陽性者の外出自粛要請がなくなりますので、隔離目的の施設は終了すると、そうした国の方針も踏まえまして、本県で設置している隔離目的の施設は、こちらも5月7日で終了するということになります。

 それから、自宅療養者への食料等の支援につきましても、これも陽性者の外出の自粛要請があるので出られないからということで困っている方への支援ということで行っていたものですが、この外出自粛要請がなくなりますので、こちらも5月7日で終了するということを予定しております。

 

NHK

 ありがとうございます。すみません、また話題変わります。今度、日韓関係について伺いたいのですが、戦後最悪と言われていた日韓関係ですけれども、先日、韓国政府がいわゆる徴用の問題の解決策を示したことをきっかけに、日韓首脳会談が実現するなど、正常化に向けて大きく動き出しています。この国レベルの動きをどう評価されているのかをまず伺いたいと思います。併せて、山口県では以前、山口宇部空港とソウルの間に国際定期便が就航していましたが、この日韓関係の悪化もあって運航取りやめになっています。この国際定期便の再開、あるいはその最初はチャーターかもしれないんですが、この再開に向けてどう取り組まれるのか、併せて教えてください。

 

知事

 はい。このところの日韓のトップの間での首脳会談、そうしたことを通じまして、日韓関係の正常化が進んで、隣国であります韓国との政治や経済、文化、さまざまな面での交流が拡大していくことについて期待していますし、そうした流れになっていることを歓迎したいと思います。

 われわれ、特に山口県は韓国とも近い関係があり、個別にも友好関係を結んでる自治体、それからあとは日韓海峡を挟んだ8県市道の交流というのも、これもずっと毎年続けてやってきております。県としても、引き続き、さまざまな分野で観光との交流、これはしっかりと維持し、また発展させていくことができればと思っています。

 そういう中で、コロナもだんだんと日常を取り戻す方向に動いてきて、水際対策も相当に緩和されてきて交流も進んできております。今、インバウンドもどんどんと戻ってきているところがありますが、特に韓国からの戻りが非常に大きいものがあります。山口も、ゴルフとか温泉ですとか、そうしたところに魅力を感じて韓国からのお客さんも今非常に増えている状況にありますので、この勢いをさらに拡大をしていきたいと思っています。今、お話ありましたように、以前は韓国との間で定期便が就航しておりました。それがなくなり、またこのコロナの間もそうした交流と言いますか、定期便の、実際の山口との行き来というのはなかったわけですけれども、今、非常に韓国のお客さんも増えてきておりますし、これから交流もさらに拡大をしていきたいと思っております。そういう中で定期便を復活させていくというのは、一つ大きな目標として取り組んできております。具体的にアプローチもしながら、山口の魅力も発信もしながら、具体化に向けてしっかりと取り組んでいきたいと思っています。

 

NHK

 ありがとうございます。すみません、度々話題変わります。山口県は全く関係なくて恐縮なんですけど、もしWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)をご覧になっていたら感想を聞いてもいいでしょうか。

 

知事

 はい。見られたり見られなかったりしたんですけれども、とても関心を持って見ておりましたが、本当に、何と言いますか、想像できなかったと言うか、本当にすごい物語が完結するような感じで、素晴らしい日本チームの頑張りと、そして有終の美を飾られたなというふうに思います。本当に強豪相手に、もちろん一人一人の選手の能力も高いですけども、やっぱり印象的だったのがみんなが支え合いながら、一つのチームになって世界一を目指すという、大きな目標に向かって取り組んで、それをいろんな困難を乗り越えて達成したというのは本当に素晴らしい一つ一つの試合でしたし、また大きな感動も与えていただきました。

 多くの国民の皆さんも、今回のWBCの日本チームの頑張りと活躍に、本当に感動と勇気をもらったんじゃないかなというふうに思います。サッカーのワールドカップも盛り上げましたけれども、そういうふうにして日本のチームが、世界で大いに活躍をしていく、われわれが誇りを持てるような活躍をしてくれることが本当にうれしく思います。コロナでこの3年間非常に沈んでいる雰囲気もありますし、またウクライナ情勢とかいろいろ暗い世の中でもありますけれども、しかし、そうした明日に向かっていく勇気とか感動を大いに与えてもらったと思っておりますし、本当に選手たちの頑張りを心からたたえて、また感謝を申し上げたいと思っています。

 

NHK

 ありがとうございます。最後もう1点、野球つながりで、選抜高校野球、光高校が今出ておりまして、1回戦突破しております。ぜひ選手たちにエールをお願いします。

 

知事

 そうですね。本当に選手たちもコロナの中で、これまでも練習にもいろいろ非常に苦労しながら、甲子園という大きな目標に向かって頑張ってこられたことと思います。念願を果たして、今、甲子園に出場されて、そして光高校は、過去出て勝てなかったわけですけれども、悲願の甲子園初勝利を果たして、本当にこれも感動をいたしました。また強敵ぞろいだと思いますけれども、ぜひ、思う存分プレーをして、はつらつとしたプレーをして、われわれにまた勇気と感動を与えていただきたいと思っています。ぜひ頑張っていただきたいと思います。

 

YAB(山口朝日放送)

 ちょっと話が戻って恐縮なんですが、人事異動のことで伺えたらと思います。女性の登用を増やしていくということで、18%を令和8年度に目標に置かれていて、令和5年度に関しては、5人の方を部長級に登用されるということなんですけども、女性の管理職を増やしていくことで、組織としてどういうふうになっていったらいいのかなという、知事のビジョンをお聞かせ願いますでしょうか。

 

知事

 そうですね。もちろん、男性も女性もそれぞれが持っている能力あり、ぜひそれを発揮してほしいと思いますので、あまりこの男女で分けていくということも、なかなか話しづらいところはあるんですけれども、しかし、女性の持つ優れた感性ですとか、コミュニケーション能力ですとか、やはり女性ならではの能力というのが、まさにこれからの時代において特に重要だろうというふうに思っております。

 県庁においても同じでありまして、組織を活性化させたり、新しい課題に対して意欲的に取り組んでいくとか、いろんなところとネットワークをしっかり作りながら取り組んでいくとか、そうしたことが大変重要でありますけれども、そうした上で女性の活躍というのは、大変大きな鍵になるというふうに思っています。そういう意味で、県庁も、男性も女性もそれぞれが持ち前の能力を発揮して活躍ができる、その結果、山口県が未来に向けて大きく歩み出していける、そうした成果に結びついていく、そのことを目指していきたいと思いますし、そのためにはやっぱり組織を活性化していく、男女もともに活躍する、そうした県庁にしていかなければいけないと思いますので、そうした大きな目的を持って取り組みます。

 

YAB(山口朝日放送)

 その中で、課長級の方の退職者がちょっと多かったみたいな話がちらっと出たかと思うんですけれども、その現状というのは、どこに原因があるのかということを含めて、知事はどう受け止めていらっしゃいますでしょうか。

 

知事

 これは、退職というのは年齢構成上の問題ですので、今年たまたまというところがありました。先ほどもちょっと若干触れましたが、課長級以上の職員の退職者全体が減少する中で、女性職員の退職が特にこの10年間の中で最も多かったということがありますので、課長級だった職員が多く退職をされて、あとは年齢構成上、次に課長級に上がっていく年齢層の職員が少なかったというのがありまして、そういう全体的なボリュームの特徴というのは、今年特にあったというところはございます。

 これは、何と言いますか、今年についてはそうだとしても、今回の異動についてはそうということでありますけれども、基本的にはこれからは女性の採用というのもだんだんこう増やしてきているところが、どんどん課長級に上がっていくということになってきますので、全体的なボリュームとしては増えていくということになるだろうと思います。

 

YAB(山口朝日放送)

 採用の人数を増やしていって、職員の方が年齢が上がられていく中で、そこで女性の方ができるだけ県庁の中に残っていくとなると、課長級、部長級の管理職への登用もしやすいというか、する場面が必然的に増えてくると思うんですけども、そういったところに向けて、どういうふうに進めていきたいか、改めて今後への意気込みをお願いできますでしょうか。

 

知事

 そうですね。以前は、以前というか、かなり前だと思うんですが、県の職員は、結婚したりとかして、途中で辞められる女性も多かったというふうに聞いてますが、最近ももちろんいらっしゃると思いますが、基本的には、結婚したり、子育てしても働き続けられるような県庁にしていく努力もしていますし、ぜひ、そうした形で、県庁の女性職員にも活躍をしていただきたいというふうに思っています。

 そのためには、やはり、女性の活躍のロールモデルというのを、いろんな形でつくっていかなければいけないと思っています。もちろん、課長級以上に上げていくという、管理職にしていくというところで、そうした県庁の課長以上のポストで活躍している県庁の女性というのを増やしていくというのもありますけれども、あとはもう一つは職域の拡大ですね、これまで女性がやってなかったところに、女性を新たに配置をするとか、活躍の幅を広げるということも同時に行っております。そうしたことで、県庁で女性として活躍するのを、目に見えて、新人の職員もまた4月から入ってきますけれども、その辺がイメージできるようなロールモデルというのも、いろんな部分でつくっていかなければいけないと思いますし、そういった意味で、今回、管理職になった女性にも、ますますご活躍をしていただきたいというふうに思っております。

 

YAB(山口朝日放送)

 ありがとうございました。

 

TYS(テレビ山口)

 今回、改めてなんですけれども、産業労働部が新設されるかと思うんですけれども、その点も踏まえて、今回、知事が全体を通して人事配置に力を入れた点をお聞かせいただけますでしょうか。

 

知事 

 そうですね。まずは今年組織として、大きく、産業労働部という部をつくることにしました。商工労働部と産業戦略部を一つにしたような形ですけれども、産業面で大きく環境が変わっていく中で、特に脱炭素ですとか、デジタルですとか、大きく産業を取り巻く環境が変わってきています。人材の確保というのもより深刻度を増しています。そういう中で、より大きな形で組織をつくり、強力に取り組みを前に進めていかなければいけないと思います。そういった意味では、部も一つにしましたが、その中で今お話がありましたように、脱炭素の関係でも、担当の理事を置いて、産業脱炭素戦略(「やまぐち産業脱炭素化戦略」)も作りましたけれども、そうした計画に基づいて取り組みを着実に前に進めていく、そういう重要な年になっていくと思っています。そういった意味で、部の統合、再編統合で新しく大きな部をつくったということ、それから理事も配置して、特に脱炭素については力を入れて進めていくということをしっかり進めていきたいと思います。それ以外も、きらら(博記念公園)ですとか、あるいは農試(農業試験場)の跡地の「未来のまち」づくりですとか、そうした大きく取り組みを進めていかなければいけないところについては、新しい理事も配置し、組織もつくり、取り組みをしっかりと前に進めていきたいと思っております。

 

TYS(テレビ山口)

 すいません。産業労働部の全体の規模、人数は何人ぐらいになるんでしょうか。

 

人事課長

 全体の人数は114人です。

 

TYS(テレビ山口)

 その次、コロナ関連で、5月8日から5類に移行を見据えて、県としてコロナの対応に当たる職員の数というのは、縮小する方向で進んでいくのでしょうか。

 

知事

 そうですね。また5類になっていきますので、体制についてはそれに応じて規模的には縮小という形になると思いますけれども。具体的に言えるものがありますか。

 

人事課長

 具体的にはまだありません。

 

TYS(テレビ山口)

 分かりました。ありがとうございます。

 

防府日報

 農業試験場の跡地利用の関係で、新しく作る室長に国から担当の幹部職員を充てるということですけれども、ここに要は総務省から来られる職員の方を充てる狙いを教えていただけますでしょうか。

 

知事

 そうですね。「未来のまち」と中山間の関係に、理事を設けてそこに登用するということにいたしておりますけれども、この新しいまち、エリアを活用していくという上で、さまざまな国の制度も活用していかなければいけませんし、いろんな制度に精通している必要があるというふうに思います。それから、あとは市の方ともよく調整をしながら、実際にまちづくりとなりますと、市の行政に係る部分が多くあります。実際、構想を作る段階でも市の方と協働して作っているわけですけれども、今回登用します佐藤さん、私も元の職場なのでよく知っておりますけれども、国でさまざまな制度作りにも関わり、また、自治体も、県だけではなくて市にも、彼は2回[3回]ほど行っております。部長だったり、副市長で行っているということで、市の行政にも精通しているということがありますので、そうした国の制度、あるいは市の行政に通じている、そうした人材を新しいまちづくりだったり、中山間の振興に当たってもらうというのは、適材ではないかというふうに思ってます。

 

防府日報

 これはあれなんですけど、そういった人材を知事の方から国の方に、探してくれとお願いして来てもらうような感じなんですか。

 

知事

 もちろん、国の方との人事交流をやっていますので、新年度においてどうするかということは、どういった人材が欲しいかとか、そういった話はもちろんやりとりしながらやっております。

 

防府日報

 分かりました。ありがとうございました。

 

KRY(山口放送)

 県議選も近いのでお聞きするんですけれども、人口減少の問題で、ここ3年連続で40代、50代が社会増となっていて、それに伴って4歳までの子どもも社会増となっています。一方で、20代、30代もわずかながら社会減が減少していって、若干の、コロナ禍で社会の動きが変わっている中で、まずこれの受け止めを聞かせていただけますか。

 

知事

 はい。まず大きく、特に都市部に住む方の意識が変わってきてるというのがあると思います。もともと東日本大震災以降、地方への関心が高まって、アンケートを取っても、若い人たちの地方への関心度というのは、年々増えてきておりましたが、加えてこのコロナの中で、首都圏から地方への実際の人の移動というのが増えてきておりますし、またそういうふうに地方での暮らしについて魅力を感じる人も、若い人でも増えてきています。そういった中で、われわれも、特に都市部からの移住については力を入れて取り組んできまして、首都圏や関西でもいろんな発信もし、実際にその拠点も設けて移住を進めていきました。なので、この4年間で言いますと、年間の移住者数が倍以上に増えてきています。

 それに加えて、このコロナの中で、働き方も大きく変わって、テレワークが完全にできるような会社というのが、フルでできる会社というのがだいぶ増えてきていて、この県庁の1階にも、リモートワークをしに来られる方というのが日々たくさんいらっしゃいます。こういった方は仕事を辞めずに、以前山口に来るといったら仕事辞めてから山口に、生活、人生を全部切りかえて山口に帰ってこなければいけなかったところが、仕事は好きな仕事を東京で続けながら、住むのは山口で住む、ということができるようになってきていますので、そうしたところで、特に若い人たち、若いといっても30代とか、それ以上の方たちが山口に戻ってくるなり、新たに来るということが増えてきています。

 今、お話のあった40代以上は転入超過ですけども、30代でも男性について言えば転入超過になっていますし、女性の方も転出超過がまだありますが、それもだんだん減ってきております。それとともに0歳から4歳も転入超過ということになってきていまして、コロナで非常にいろんな厳しい状況もあるんですけれども、そうした人の流れという意味では、今大きく都市部から地方の方に向かってきている流れがありますので、これをしっかり取り込んでいかなければいけないというふうに思います。

 一つ大きな鍵は働き方が大きく変わって、働くところと住むところ、これを分けて考えられると。働くのは東京の仕事をするけど、住むのは山口に住みたいということができるようになってきている。そうしたことで言いますと、山口に住むことの価値を高めていくというのは、これからますます重要になってくるというふうに思いますので、そうしたことも頭に置きながら、これからの県づくりの取り組みをしていかなければいけないと思います。

 

KRY(山口放送)

 その県づくりの中で、アフターコロナ、ウィズコロナになるかと思うんですが、今後も引き続き社会増を続けていくために必要なことは何だとお考えですか。

 

知事

 そうですね。もちろん、その仕事自体を魅力的なものを増やしていくというのも、一つ、従来からのものですけども大きくあると思います。そのためには今、企業の誘致も、どんどんと、これも非常に好調でして、昨年は40件で、過去30年で一番多かったという件数です。これも大きな、山口にとっては大きな流れでありますし、これをさらに強くしていくために、企業の企業団地も新たにつくることにしておりますけれども、そうした魅力的な働く場をつくっていくということ。

 それから、あとは住みやすさですね。山口県においての住みやすさをもっともっと増やしていくということであろうというふうに思います。これは市や町との連携も大変重要になってきますけれども、やっぱり山口に住んでいて豊かだなとか、幸せだなと感じられるということを、どんどんと増やしていかなければいけないというふうに思いますので、そういう山口のQOL(クオリティ・オブ・ライフ=生活の質)というか、この山口で暮らすことの価値を高めていく。そうしたことにつながる施策がこれからまさに求められるだろうと思います。

 

KRY(山口放送)

 一方で今、各地域、各都道府県が同じようなことを、若い人をとどめようという施策を続けられていて、地域間競争とか、金太郎あめのような政策じゃないかと言われるようなこともありますけれども、独自色を出すために何が必要でしょうか。

 

知事

 そうですね。もちろん、各地方同士の奪い合いになってくるところがありますので、移住の大きな流れはありますけれども、それをできるだけというか、山口県にしっかりと手繰り寄せてくるということと、それから山口に住んでて良かったなと思えるような環境というのが必要だと思います。これは子育てだったり教育だったり、いろんな面がもちろんあると思いますし、やっぱり住んでいて楽しいなと思えることを高めていくということも重要だと思います。

 私はきらら(博記念公園)のところは特に力を入れてやろうとしてますけれども、これも要は、コロナで人が外に出なくなってしまったりとか、交流が失われたりですとか、この間、失われた人の交流とか活力は、経済面にもいろんな影響ありますけれども、それだけじゃなくて、人の交流とか、活力とか、そういった面が大きく失われていると思いますので、こうしたものを取り戻して、さらにコロナ前よりもより大きくしていきたいというふうに思います。

 そうした意味では、山口に住んで本当に、例えばこの場所があってとても幸せだなと感じられるとか、ここに来たら元気になれるとか、そうした場所だったりとか、あるいはイベントだったりとか、そうしたものももっともっと増やしていかなければいけないだろうというふうに私は思います。

 そういったことで、今回きららの再整備ですとか、これはハードだけではなくて、ソフト面も含めて大きく伸ばしていきたいと思いますけれども、そうしたものの一環でありますし、それ以外でも、県内の魅力をもっともっと高めていくということもやっていかなければいけないと思います。これは観光施策とも近くなりますけれども、山口の持っている魅力というのを、もっと磨き上げて発信をしていくということが重要だと思います。これは県外の人に対してもそうですし、県民に対しても、やはり山口が素晴らしいところなんだなというふうに感じられる、誇りを持てる、そうした地域にしていかなければいけないというふうに思います。

 まだまだ山口県には生かされてない、持てるポテンシャルを生かせていない部分はたくさんあると思います。私は今、アウトドアフィールドというか、山口の持つ自然の豊かさとか、三方海に開かれて豊かな自然とか、そうしたものはこのアフターコロナにおいてとても重要な要素になると思っていますが、その良さというのをもっともっと生かして、付加価値をつけて生かしていけるのではないかと思いますし、それが山口県に住むことの価値を高めることにもなり、また県外から多くの人に山口の魅力を発信して、山口っていいところだねというふうに思ってもらえる、来てもらえる、そうしたことにもつながっていくだろうと思いますので、そうした取り組みも新年度においてしっかりと進めていきたいと思います。

 

 

※広報広聴課編集

[ ]の箇所は当課で修正しています。

 

 

作成:山口県総合企画部広報広聴課

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