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カンピロバクターによる食中毒
主にいる場所
鶏、牛をはじめ、ペット、野鳥、野生動物など、あらゆる動物が保菌しています
特徴
100個程度と少ない菌量で感染します
原因となる食品
- 牛レバー、鶏レバーやささみ等の刺身、鶏たたき、鶏わさなどの半生製品
- 肉類の加熱不足や生肉からの二次汚染を受けた食品など
潜伏期間(症状が出るまでの時間)
一般に2~5日間とやや長い
主な症状
下痢、腹痛、発熱、悪心、嘔気、嘔吐、頭痛、悪寒、倦怠感など
感染して数週間後に、手足の麻痺や顔面神経麻痺、呼吸困難などを起こす「ギラン・バレー症候群」を発症する場合があります
防止対策
生肉や加熱不十分な食肉は避けましょう
- 食肉は十分に加熱調理(中心部75℃、1分以上)しましょう
- 小児や高齢者、抵抗力の弱い方は、レバー刺や鶏刺等の生肉、鶏のタタキや鶏わさ等の半生製品を食べないようにしましょう
他の食品への汚染を防ぎましょう
- 生肉を取り扱った手や器具は、十分洗浄消毒してから次の調理に取りかかりましょう
- 焼肉やバーベキューをするときは、生肉と生で食べる野菜などを別の皿に盛り付け、生肉専用の取り箸やトングを用意しましょう
一口メモ
発生件数が最も多い食中毒
平成21年の全国統計で病因物質別に見ると、カンピロバクターによる食中毒の発生件数が最も多く、345件発生し、患者も2,206人にのぼっています
鶏肉や牛のレバーの汚染状況
厚生労働省研究班の調査では、市販の鶏レバーの66%、砂肝の67%、鶏肉の100%から、カンピロバクターが検出されています
また、健康な牛の11%から、カンピロバクターが検出されています