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食の安心・安全メール・第176号

ページ番号:0020149 更新日:2021年11月1日更新

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やまぐち食の安心・安全メール第176号

魚介類に含まれる水銀について

  • 魚介類(クジラを含む)は、良質なたんぱく質や、血管障害の予防やアレルギー反応を抑制する作用があるDHA、EPAを多く含むなど、健康的な食生活を営むうえで重要な食材です
  • 一方で、魚介類の体内には、自然界の食物連鎖を通じて微量のメチル水銀が蓄積されています
  • その含有量は一般的に低く、健康に害を及ぼすものではありませんが、マグロやクジラ等の一部の魚介類については、食物連鎖を通じた濃縮を経て、メチル水銀濃度が比較的高いものも見受けられます

水銀の毒性は?

  • メチル水銀の毒性のもっとも典型的なものは、中枢神経系に関する影響です
  • メチル水銀は体内に入った後、消化管から血中へと吸収され、肝臓や腎臓を経由して排出されるほか、髪にも含まれて体外に出されます
  • しかし、妊婦の場合は、体内に入ったメチル水銀の一部が胎盤を通過して胎児に移り、その胎児の機能的発育に影響を及ぼす可能性があります

妊娠されている方が、普段の生活で気を付けることは?

注意が必要なのは、食べる魚の「種類」と「量」です
注意すべき魚介類の種類と摂取量の目安は次のとおりです
【キンメダイ、メカジキ、クロマグロ、メバチ(メバチマグロ)、エッチュウバイガイ、ツチクジラ、マッコウクジラ】1回約80gとして1週間に1回まで
【キダイ、マカジキ、ユメカサゴ、ミナミマグロ、ヨシキリザメ、イシイルカ、クロムツ】1回約80gとして1週間に2回まで

(参考1:特には注意が必要ないもの)
キハダ、ビンナガ、メジマグロ、ツナ缶、サケ、アジ、サバ、イワシ、サンマ、タイ、ブリ、カツオなど
(参考2:魚介類の消費形態ごとの一般的な重量)
刺身1人前:約80g、切り身1切れ:約80g

  • 注意すべき魚介類を食べすぎないようにするために
    1. 1回または1週間の食事で、注意すべき魚介類を食べ過ぎた場合、次回または次週の食事でその量を減らすなどの工夫をしましょう
    2. 1週間に1回までとある魚介類を、1週間に2種類または3種類食べる場合には、食べる量をそれぞれ2分の1または3分の1にしましょう
    3. 1週間に1回までとある魚介類及び1週間に2回までとある魚介類を同じ週に食べる場合には、食べる量をそれぞれ2分の1にしましょう

※子どもや一般の方については、これらの魚種であっても通常の食べ方をして差し支えありません

  • 日本における、食品を通じた平均の水銀摂取量は、妊婦を対象とした耐容量(食品の摂取を通じて体内に取り入れてしまう汚染物質に対して、人が許容できる摂取量)の6割程度であり、一般に胎児への影響が懸念されるような状況ではありません
  • 水銀摂取が胎児に与える可能性のある影響は、「音を聞いた場合の反応が1/1,000秒以下のレベルで遅れるようになる」ようなもので、将来の社会生活に支障があるような重篤なものではありません
  • 魚介類は健やかな妊娠と出産に重要である栄養等のバランスのよい食事に欠かせないものです
  • 水銀濃度が高い魚介類を偏って多量に食べることは避けて、水銀摂取量を減らすことで魚食のメリットを活かすことが大切です

<参考:これからママになるあなたへ(厚生労働省ホームページ)>
https://www.mhlw.go.jp/topics/syokuchu/06.html<外部リンク>


やまぐち食の安心・安全推進協議会
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