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食の安心・安全メール・第177号
やまぐち食の安心・安全メール第177号
ノロウイルスによる食中毒に要注意!
ノロウイルスによる食中毒は、1年を通じて発生していますが、11月くらいから発生件が増加し始め、12~翌年1月が発生のピークになる傾向があります
どんな食品が原因になるの?
- 原因食品は、ノロウイルスに汚染された水や食品、特にかきを含む二枚貝が多く報告されています
- 食品取扱者を介して汚染された食品を食べたことによる感染事例も報告されています
どんな症状?
- 潜伏時間は24~48時間で、おう吐、下痢が主症状です
- その他にも、軽度(37~38℃)の発熱、腹痛などの症状が出ることがあります
- 通常数日程度で回復しますが、回復後も1週間程度はウイルスを排出することがあります
- また、下痢などの症状がなくても、感染していてウイルスを排出する場合もあります(不顕性感染)
予防方法は?
ノロウイルスによる食中毒を防ぐポイントは、ノロウイルスを「持ち込まない」「つけない」「やっつける」「拡げない」の4つです
- ノロウイルスを「持ち込まない」
- 家庭で調理する方や、食品をつくる仕事をしている方は、次のようなことを心がけましょう
- ふだんから感染しないように、丁寧な手洗いや日々の健康管理を心がける
- 腹痛や下痢などの症状があるときは、食品を直接取り扱う作業をしない
- ノロウイルスを「つけない」
- 調理などの作業をする前などの「手洗い」をしっかりと行いましょう
- 「HACCP入門のための手引書」では、ノロウイルス対策には、手を二度洗うことが有効であるとされています
- ノロウイルスを「やっつける」
- 食品に付着したノロウイルスを死滅させるためには、中心温度85~90℃、90秒以上の加熱が必要です
- 調理器具は、洗剤などで十分に洗浄した後に、熱湯(85℃以上)で1分以上加熱するか、塩素消毒液(塩素濃度200ppm)に浸して消毒しましょう
- ノロウイルスを「拡げない」
ノロウイルス患者が身近にいるときには、食器や環境などの消毒を徹底すること、また、おう吐物などの処理の際に二次感染しないように対策をすることが重要です
詳しくはこちら「ノロウイルスに注意しましょう」(山口県リーフレット)
HACCP(ハサップ)とは
- 高度な衛生管理手法のひとつ。平成30年に食品衛生法が改正され、令和3年6月までに、原則すべての食品関連事業者がHACCPに沿った衛生管理を行うことになりました
- 現在、HACCP導入のための手引書等が、厚生労働省ホームページに順次公開されています
HACCPについて詳しく知りたい方はこちら<外部リンク>(厚生労働省ホームページ)
生かきの豆知識
- 生かきは、冬の味覚として栄養価も高く、古くから一般に親しまれている食品です
- 生食用かきには、食品衛生法で、細菌数などの成分規格や保存基準が定められているほか、採取海域についても大腸菌数などの基準が設けられています
- また、食品表示基準により、生かきには生食用または加工用の別を表示することとされており、生食用以外のかきには、「加熱調理用」「加熱加工用」など、加熱しなければならないことを明確に表示する必要があります
かきを購入する際は表示をしっかり確認し、加熱調理用かきは、新鮮なものでも中心部の温度が85~90℃、90秒以上加熱調理して食べましょう
やまぐち食の安心・安全推進協議会
【事務局】山口県 環境生活部 生活衛生課 食の安心・安全推進班
〒753-8501 山口市滝町1-1
Tel:083-933-2974 Fax:083-933-3079
食の安心ダイヤル:083-933-3000
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