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発達障害について

ページ番号:0151359 更新日:2022年4月19日更新

 

発達障害を理解する

 「一生懸命がんばってもうまくいかない」「何度教えてもらってもできない・・・」このような生きづらさの背景に、発達障害を抱えている方が少なくありません。
 発達障害は、生まれながらある脳の働きかたの障害と考えられています。このため物事の受け止め方や感じ方が独特であったり、得意なことと不得意なことの差が極端であったりします。
 見た目にはわかりにくいのですが、性格の問題や家庭でのしつけの問題、甘えや怠けなどと誤解されることがあり、当事者自身も苦しんでいることがあります。原因については不明な点も多いのですが、親の育て方など環境的な要因が直接の原因ではありません。まずは発達障害の特性を正しく理解し、よりよい対処や支援につなげることが大切です。

厚生労働省作成パンフレット発達障害の理解のために(PDF:730KB)

「発達障害」とは

 発達障害者支援法において、「発達障害」は「自閉症、アスペルガー症候群その他の広汎性発達障害、学習障害、注意欠陥多動性障害、その他これに類する脳機能障害であってその症状が通常低年齢において発現するもの」(発達障害者支援法における定義 第二条より)と定義されています。
 これらのタイプのうちどれにあたるか、障害の種類を明確に分けて診断することは大変難しいとされています。障害ごとの特徴(とくちょう)がそれぞれ少しずつ重なり合っている場合も多いからです。また、年齢や環境により目立つ症状がちがってくるので、診断された時期により、診断名が異なることもあります。
 大事なことは、その人がどんなことができて、何が苦手なのか、どんな魅力があるのかといった「その人」に目を向けることです。そして、その人その人に合った支援があれば、だれもが自分らしく、生きていけるのです。

「発達障害」とはの画像

各障害の定義

自閉症とは

 自閉症は、次の3つの特徴をもつ障害で、3歳までには何らかの症状がみられます。

  1. 対人関係の障害
  2. コミュニケーションの障害
  3. 限定した常同的な興味、行動及び活動

 最近では、症状が軽くても自閉症と同質の障害のある場合、自閉症スペクトラムと呼ばれることがあります(スペクトラムとは「連続体」の意味)。
 自閉症についての詳細な説明は、こちらをご参照ください。<外部リンク>

アスペルガー症候群とは

 対人関係の障害があり、限定した常同的な興味、行動および活動をするという特徴は、自閉症と共通した障害です。アスペルガー症候群(Asperger syndrome)は、明らかな認知の発達、言語発達の遅れを伴いません。
 アスペルガー症候群についての詳細な説明は、こちらをご参照ください。<外部リンク>

学習障害(LD)とは

 学習障害はLDと略されることもあり、Learning DisordersまたはLearning Disabilitiesの略語とされています。全般的な知的発達に遅れはないのに、読む、書く、計算するなどの特定の能力を学んだり、おこなったりすることに著しい困難がある状態をいいます。
 学習障害(LD)についての詳細な説明は、こちらをご参照ください。<外部リンク>

注意欠陥多動性障害(AD/HD)とは

 注意欠陥多動性障害(AD/HD:Attention-Deficit/Hyperactivity Disorder)は、ADHDと表記されることもあります。注意持続の欠如もしくは、その子どもの年齢や発達レベルに見合わない多動性や衝動性、あるいはその両方が特徴です。この3つの症状は通常7歳以前にあらわれます。

  1. 多動性(おしゃべりが止まらなかったり、待つことが苦手でうろうろしてしまったりする)
  2. 注意力散漫(うっかりして同じ間違いを繰り返してしてしまうことがある)
  3. 衝動性(約束や決まり事を守れないことや、せっかちでいらいらしてしまうことがよくある)

 一般的に多動や不注意といった様子が目立つのは学齢期ですが、思春期以降はこういった症状が目立たなくなるともいわれています。
 注意欠陥多動性障害(AD/HD)についての詳細な説明は、こちらをご参照ください。<外部リンク>

ライフステージに応じた支援

乳幼児期

 発達障害の症状は、早ければ乳幼児期に保護者や周囲の関係者の気づきによりわかることがあります。また1歳6カ月健診や3歳児健診で発達の遅れを指摘され、専門家の発達相談をすすめられる場合もあります。本当に発達障害なのかはっきりするまでに、何度か経過をみる場合もあります。

学齢期

 ADHDやLDなどの発達障害の特性は、小学校に入って集団生活や学習場面で目立ってくる場合があります。学校では、ニーズや適応状態に応じて、特別支援学級に在籍したり、特定の強化や時間だけ通級指導教室を利用するといった支援を行っています。

 不登校や暴力といった二次的な不適切行動を予防するためにも、学習や対人関係での成功体験を積み重ねることが大切です。校内での情報共有だけでなく、家庭・学校・医療・福祉などの他機関とのネットワークによる支援も大切です。

思春期

 中学校を卒業後の進学先には普通高等学校、高等専門学校(高専)、定時制高等学校、特別支援学校高等部などがあります。義務教育ではないため、成績や出席の状態によって留年や退学の可能性もあります。

 本人自身が周囲との感覚のずれを意識する時期でもあり、障害告知(本人に特性を伝えること)を検討することがあります。告知はあくまで自分の長所を知り自信をもって生活するために行います。このため伝える内容やタイミングについては、主治医や相談している専門家と十分話し合う必要があります。

青年・成人期

 成人期まで障害が気づかれなかった人の中には、高校や大学卒業後、社会に適応できなくなり、ひきこもったり、うつ状態になってしまうことがあります。

 また、これまでに診断を受け、サポートを受けていた方も、進学や就職など新しい環境に移るときには、サポートしてくれる機関や支援者の協力があると、スムーズに適応できます。

 特に就労に関しては、ハローワークや障害者職業センターなどの就労支援機関にて、発達障害者を対象とした就労支援サービスを利用することができます。

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