本文
食の安心・安全メール・第250号
やまぐち食の安心・安全メール第250号
餅による窒息事故にご注意!
- 厚生労働省の人口動態調査によると、食物が原因となった窒息による65歳以上の高齢者の死亡者数は年間3,500人以上で、中でも、80歳以上の死亡者数は2,500人以上です
- 今回は、1月に特に発生が多い、餅による窒息死亡事故防止に役立つ情報をお届けします
高齢になるほど高まる窒息のリスク
- 高齢になると、口内や喉の機能等に以下のような変化が生じ、窒息のリスクが高くなっていきます
1.歯の機能が衰え、噛む力も弱くなる
→奥歯がなくなったり入れ歯になったりすることで、あごを安定させる力が低下し、そしゃく力や飲み込む力が低下します
2.唾液の量が少なくなる
→そしゃく力の低下だけでなく、唾液の分泌自体も少なくなるため、食べた物がスムーズに飲み込みにくくなります
3.飲み込む力が弱くなる
→口内の感覚、舌の圧力等の低下により、食べ物を飲み込んでも、喉に残る分が生じやすくなります。喉に食べ物が残ったまま息を吸い込むと、食べ物が気道に詰まることもあります
4.咳などで押し返す力が弱くなる
→万が一、喉に食べ物が詰まったときに、咳などで押し出しにくくなります
餅の特性
- 餅は、温度が下がるにしたがって硬さが増す性質があります
- そのため、お椀の中では柔らかそうに見える餅も、口の中に入れて喉を通るときには温度が下がり硬くなっています
- さらに、餅は温度が下がるほどくっつきやすくなるので、口の中の温度では餅同士がくっつきやすくなり、また粘膜にも貼り付きやすくなります
餅を食べる時の注意点
- 餅は小さく切り、食べやすい大きさにしてください
- お茶や汁物などを飲み、喉を潤してから食べましょう(ただし、よく噛まないうちにお茶などで流し込むのは危険です)
- 一口の量は、無理なく食べられる量にしましょう
- ゆっくりとよく噛んでから飲み込むようにしましょう
- 高齢者が餅を食べる際は、周りの方も食事の様子に注意を払い、見守りましょう
詳しくはこちら
(年末年始、餅による窒息事故に御注意ください!(消費者庁))<外部リンク>
やまぐち食の安心・安全推進協議会
【事務局】山口県 環境生活部 生活衛生課 食の安心・安全推進班
〒753-8501 山口市滝町1-1
Tel:083-933-2974 Fax:083-933-3079
食の安心ダイヤル:083-933-3000
mail:a15300@pref.yamaguchi.lg.jp