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食の安心・安全メール・第253号
やまぐち食の安心・安全メール第253号
ヒスタミン食中毒ってなに?
- 魚を食べて、顔が赤くなったり、じんましんが出たりした経験はありませんか?
- 特に魚やその加工品では、「ヒスタミン」を原因とする、アレルギー様の症状となる食中毒が知られています
どんな症状なの?
- 食べた直後から1時間以内に発症するもので、顔面、特に口の周りや耳たぶの紅潮や、頭痛、じんましん、発熱などがあげられます
- 重症になることは少ないですが、発症した場合は、抗ヒスタミン剤が効果的です
- 速やかに医療機関に相談しましょう
どのようにしてヒスタミンが作られるの?
- ヒスタミンは、アミノ酸の一種である「ヒスチジン」から、ヒスタミン産生菌の酵素の働きにより生成されます
- ヒスタミン産生菌は、海水中に存在し、漁獲時にすでに魚類に付着していることがあります
- またヒスチジンは魚類やその加工品に含まれ、ヒスチジンを多く含む魚を常温で放置する等、不適切な温度管理を行うとヒスタミン産生菌が増殖し、ヒスタミンが生成されます
原因となる食品は?
- 魚類の中でも赤身魚(サバ類、カツオ類、マグロ類、サンマなど)やその加工品はヒスチジンを多く含み、主な原因食品として報告されています
- その他、発酵食品(ワイン、チーズ、ヨーグルト、味噌、醤油、納豆など)にも含まれることが知られています
予防方法は?
- 「ヒスタミン」は、一度生成されると、加熱しても減りません
- 食中毒の三原則は「つけない、増やさない、やっつける」ですが、ヒスタミンによる食中毒の予防法は、「増やさない」(=すぐに冷却)の対策が重要です
- 魚を購入した際は、常温に放置せず、速やかに冷蔵庫で保管する(自分で釣った魚でも、速やかにクーラーボックスに入れる等する)
- ヒスタミン産生菌はエラや消化管に多く存在するため、魚のエラや内臓は購入後(または釣った後)、できるだけ早く除去する
- 鮮度が低下したおそれのある魚は食べないようにする
- ヒスタミンを高濃度に含む食品を口に入れたとき、唇や舌先に通常と異なる刺激を感じることがあるが、このような場合は食べずに処分する
詳しくはこちら
(ヒスタミン食中毒(消費者庁))<外部リンク>
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