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認知症の人やその家族に対する総合的な施策の推進を図ります
認知症施策の総合的な推進
高齢化の進行によって、認知症高齢者が大幅に増加すると予測されており、令和7年(2025年)には、山口県で約9万人、65歳以上の方の約5人に1人が認知症になると言われています。
認知症は、高齢期における最も大きな健康問題の一つであるだけでなく、介護にあたる家族などの負担もとても大きいため、介護保険や障害福祉サービス等の適切な利用だけでなく、介護予防の観点に立った取組を進める必要があります。
県では、認知症の人とその家族が安心して暮らすことのできる地域づくりを目指して、次のような取組を進めています。
- 認知症と認知症の人に関する正しい知識や理解の普及啓発に努めます
- 運動や栄養改善、閉じこもり防止等による認知症予防対策を促進します
- 早期発見・診断・対応やサービス提供体制の整備を進めます
- 認知症疾患医療センター
- 認知症初期集中支援チームと認知症地域支援推進員(PDF:141KB)
- かかりつけ医認知症対応力向上研修修了者名簿
- 認知症サポート医名簿(R6年5月31日時点)
R6.5末現在 認知症サポート医一覧(216名) (PDF:307KB)
- 地域のネットワーク構築により、認知症の人と家族を支える地域づくりを促進します
認知症に関する相談窓口 - 若年性認知症に対する理解を深め、介護や障害福祉サービスを含めた支援体制の整備を促進します
- 認知症介護に関する研修の企画・講師役となる認知症介護指導者です(R6年4月1日時点)
認知症介護指導者名簿(令和6年4月1日現在) (PDF:114KB)
認知症について
認知症は脳の細胞が減少したり、働きが悪くなったりする病気で、誰にも起こる可能性があります。よく知られているのは、記憶障害(もの忘れなど)ですが、これは加齢現象(いわゆる老化)によってもおこるため、初期の段階で認知症によるものかどうかを判断するのはとても難しいものです。
認知症によるもの忘れでは、もの忘れの自覚が乏しかったり、同時に判断力や理解力が低下することが多くなります。
「もしかして・・・」と心配なときは?
認知症は早い段階で気づいて、リハビリなどその人にあった適切な対応をすることで病気の進行を遅らせたり、症状を安定させたりできる場合があることが分かってきています。
「もしかして・・・」と心配な場合は、まずは早めにオレンジドクターや、市町の保健福祉担当窓口などに相談してみましょう。
誰もが安心して暮らすことのできる地域づくりをめざして
認知症の人は、自分の思いと周囲の反応との食い違いにとまどい、強い不安や焦りを感じていることが少なくありません。
一方、認知症の人の身近にいる家族も、認知症によって現れるさまざまな症状にとまどい、対応の難しさなどから肉体的にも精神的にも大きな負担を感じています。そのような中で、周囲につらさを理解してもらえなかったり、あるいは介護の仕方を批判されたりすると非常に強いストレスとなります。
認知症の人の介護は、家族だけで支えることは難しいことを誰もが理解して、地域全体で温かく見守り、支えあうことが必要です。
認知症の本人の視点を活かした取組や活動を進めています。
認知症の人や家族の視点を重視しながら、認知症に関する取組を進めることが大切です。その一環として、県では、地域で認知症施策に携わる市町の職員等を対象に2人1組で参加する「オレンジパワー活用セミナー~認知症の本人の視点や活動を活かすための講座~」(1コース3回)を開催しました。
申込
共に活動できるパートナーと2人1組で参加することを条件にしています
(市町認知症施策担当者&認知症の家族会員、市町認知症施策担当者&認知症地域支援推進員、認知症疾患医療センター相談員&県認知症施策担当者など)
内容
第1回:認知症の本人の視点に立った施策について学ぼう
講演「本人の声を活かした小さな改善や取組を実践しよう」
講師:認知症介護研究・研修東京センター 永田 久美子 副センター長
第2回:本人の実際の声を聴いてみよう ~小さな改善や取組の連鎖を作り出そう~
内容:若年性認知症の人からのメッセージ
第3回:実践からの気づきを共有しよう ~活動紹介~
セミナー参加者が実践した活動について認知症の人からコメントをいただき、まとめた紹介集を作成
活動紹介集
- 【HP】令和元年度活動紹介集(PDF:2.64MB)
- 【HP】令和2年度活動紹介集(PDF:2.18MB)
- 【HP】令和3年度活動紹介集 (PDF:3.6MB)
- 【HP】令和4年度活動紹介集 (PDF:3.02MB)
- 【HP】令和5年度活動紹介集 (PDF:2.29MB)
- 【HP】令和6年度活動紹介集 (PDF:2.13MB)
県では市町と連携しながら認知症施策を進めています
認知症地域支援推進員について
「認知症地域支援推進員」とは、認知症の人の状態に応じて必要なサービスが提供されるように、医療機関や介護サービス、地域の支援機関の間の連携支援や、認知症の人やその家族を対象とした相談業務などを行う者のことです。
認知症地域支援推進員が中心となって、医療・介護・地域の支援機関を有機的に結びつけ、認知症支援策が充実させていくことが期待されています。
R6 認知症地域支援推進員の配置状況(R6.4.1時点) (PDF:158KB)
認知症カフェについて
「認知症カフェ」とは、認知症の人やその家族が、地域の人や専門家と相互に情報を共有し、お互いを理解し合う場です。認知症の方やそのご家族はもちろん、どなたでもご利用いただけます。
県内全ての市町に設置されており、地域特性に応じて運営されています。
県内の認知症カフェ紹介冊子
第6回山口県認知症カフェサミット(R6.12.21開催)において、紹介パネルの作成にご協力いただいた県内の認知症カフェを紹介した冊子を作成しました。
ぜひ、お近くの認知症カフェに足を運んでみてください。
R6 やまぐち認知症カフェ お散歩まっぷ (PDF:8.46MB)
各市町の認知症カフェ設置状況について
R6 認知症カフェの設置状況(R6.3.31時点) (PDF:75KB)
各市町の認知症関連ページはこちら
・下関市<外部リンク>
・宇部市<外部リンク>
・山口市<外部リンク>
・萩市<外部リンク>
・防府市<外部リンク>
・下松市<外部リンク>
・岩国市<外部リンク>
・光市<外部リンク>
・長門市<外部リンク>
・柳井市<外部リンク>
・美祢市<外部リンク>
・周南市<外部リンク>
・山陽小野田市
・周防大島町<外部リンク>
・和木町<外部リンク>
・上関町<外部リンク>
・田布施町<外部リンク>
・平生町
・阿武町
「認知症を知ろうキャンペーン」の実施について
本県では、「世界アルツハイマーデー」及び認知症の日(9月21日)」を含む認知症月間(9月)を中心に、県民の認知症に関する理解を深めるため、街頭キャンペーン等の「認知症を知ろうキャンペーン」を県内全域で実施します。
<県内の取組>
令和6年度「認知症を知ろうキャンペーン」取組状況 (PDF:432KB)