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多文化共生・地域日本語教育の推進について
地域日本語教育の推進に向けて
「地域日本語教育推進事業」について
山口県の在住外国人数は、その数・割合とも年々増加しており、今後もこの増加は続くと考えられます。
このような中、外国人住民が地域社会の一員として、日本人と共に生きていく「多文化共生社会」の実現に向けて、お互いのコミュニケーションを促進していくことが求められています。
そのため、外国人の方が生活に必要な日本語能力を身につけることができるよう、地域における日本語教育の環境を整備していくことが必要です。
山口県では、令和2年度から、文化庁の「地域日本語教育の総合的な体制づくり推進事業」を活用し、公益財団法人山口県国際交流協会をはじめ、市町、関係団体等と連携し、地域における日本語教育の環境整備等を下記のとおり進めています。
- 事業の効果的かつ円滑な実施に向けた総合調整会議の開催
- 地域における日本語教育の取組を支援するコーディネーターの配置
- 地域日本語教室の拡充(特に未実施地域における教室開設支援)
- 地域日本語教育を支える人材の育成、スキルアップ
- 「やさしい日本語」の普及啓発
県民の皆さまには、地域日本語教育の推進に向けて、ご理解・ご協力をいただくとともに、多文化共生や地域日本語教育に関心をお持ちの方は、ぜひとも積極的にご参加いただきますようお願いします。
総合調整会議の開催
県が取り組む「地域日本語教育推進事業」を効果的かつ円滑に進めていくため、県内の有識者・外国人住民等の方々に委員としてご参加いただき、また、関係する県の各課(労働政策課・義務教育課・高校教育課)もオブザーバー参加の上、意見交換・情報共有を図ります。
第1回会議を開催しました
- 日時:令和4年5月13日(金曜日)10時00分~11時30分
- 場所:山口県政資料館第1会議室
第2回会議を開催しました
- 日時:令和4年11月25日(金曜日)10時00分~11時30分
- 場所:山口県庁共用第二会議室
地域日本語教育コーディネーターの配置
この事業(地域日本語教育推進事業)の調整・進行役として公益財団法人山口県国際交流協会に「地域日本語教育コーディネーター(PDF:465KB)」を配置しています。(総括1名、地域1名の計2名)
コーディネーターは、市町や関係団体と連携し、地域日本語教育に係る環境整備や人材育成に取り組むとともに、地域日本語教育に関わる方や日本語を学習したい外国人の方への助言・相談対応も行います。
経験豊かなコーディネーターがお話を伺いますので、「外国人に日本語を教えてみたい」、「教材や教え方についてアドバイスがほしい」、「地域日本語教室や人材を紹介してほしい」等、地域日本語教育に関することなら何でもお気軽にご相談ください。
地域日本語実施地域の拡大(特に未実施地域における教室開設支援)
現在、山口県では、瀬戸内側を中心に県内19の全ての市町に在住外国人がいます。
学校や教育事業者以外の「生活に必要な日本語学習の場」である地域日本語教室は、11市に17教室が開設<外部リンク>されており、8市町については未開設となっています。
そこで、地域日本語教室が開設されていない市町を中心に、希望する在住外国人が日本語を学習できる環境の整備に取り組んでいきます。
「日本語で話そうin柳井市」(柳井市)を実施しました
【第1回】
- 日時:令和4年6月30日(木曜日)10時~12時
- 場所:柳井市阿月公民館
- 内容:インタビューをしよう(自分のことを伝える・相手のことを知る)
※開始前に日本人参加者を対象としたオリエンテーションを実施
(担当:淺田地域日本語教育総括コーディネーター) - ファシリテーター:田辺ひかり氏(地域日本語教育コーディネーター)
【第2回】
- 日時:令和4年7月21日(木曜日)10時30分~12時
- 場所:柳井市阿月公民館
- 内容:伝統行事について話そう
- ファシリテーター:田辺ひかり氏(地域日本語教育コーディネーター)
【第3回】
- 日時:令和4年11月24日(木曜日)10時~12時
- 場所:柳井市文化福祉会館
- 内容:生活の情報を知る(買い物)
- ファシリテーター:田辺ひかり氏(地域日本語教育コーディネーター)
【第4回】
- 日時:令和4年12月15日(木曜日)10時~12時
- 場所:柳井市文化福祉会館
- 内容:お祝いについて話そう
- ファシリテーター:田辺ひかり氏(地域日本語教育コーディネーター)
【第5回】
- 日時:令和5年1月12日(木曜日)10時~12時
- 場所:柳井市文化福祉会館
- 内容:防災について考えよう
- ファシリテーター:田辺ひかり氏(地域日本語教育コーディネーター)
地域日本語教育を支える人材の拡充
県内の地域日本語教室においては、運営を支える人材(講師・スタッフ)の多くを占めるボランティアの確保や、学習する外国人の国籍やニーズの多様化に伴う対応等が課題となっています。
そこで、地域日本語教育を支える人材を新たに養成するとともに、既に現場で地域日本語教育に携わっている人材のスキルアップを図ることで、人材の裾野拡大と水準向上の両面に取り組んでいきます。
また、地域日本語教室の教室間交流を促進することで、参考となる事例やノウハウの共有し、各教室のスキルアップ及び活動の活性化を図ります。
日本語ボランティア入門講座(オンライン)を実施しました
- 方法:オンライン
- 講師:有田玲子氏(東京にほんごネット 代表)
【第1回】
- 日時:令和4年5月28日(土曜日)10時~12時
- 内容:日本語ボランティアの役割と日本語教室でのコミュニケーションの工夫
【第2回】
- 日時:令和4年6月11日(土曜日)10時~12時
- 内容:外国人にとっての日本語を知ろう
~知っておくと教室で役立つ日本語の「あれこれ」~
【第3回】
- 日時:令和4年6月25日(土曜日)10時~12時
- 内容:“やさしい日本語”の活かし方~文化庁「生活者としての外国人」のための日本語学習サイト「つながるひろがる にほんごでのくらし」を使って~
日本語ボランティア入門講座(防府市)を実施しました
- 場所:防府市地域協働支援センター 研修室2
- 対象:県内に在住又は通勤・通学し、外国人住民への日本語学習支援に関心のある方
- 講師:當房詠子氏(梅光学院大学 非常勤講師)
【第1回】
- 日時:令和4年9月15日(木曜日)19時~21時
- 内容:日本語ボランティアの役割と「やさしい日本語」
【第2回】
- 日時:令和4年9月29日(木曜日)19時~21時
- 内容:日本語ボランティアとして活躍するための知識と技術
日本語ボランティアスキルアップ講座(周南市・オンライン)を実施しました
- 日時:令和4年11月19日(土曜日)14時~16時
- 内容:初級レベルから必要な「読み書き」と「生活の漢字」の支援の方法
- 実施手法:ハイブリット方式(対面とオンラインとの同時開催)
(1)対面:周南市役所 1階 多目的室
(2)オンライン - 対象:県内に在住又は通勤・通学し外国人住民への日本語学習支援に携わっている方等
- 講師:新矢麻紀子氏(大阪産業大学 国際学部 教授)
地域日本語学習支援者情報交換会(オンライン)を実施しました
- 日時:令和4年7月30日(土曜日)14時~16時
- 方法:オンライン
- 対象:県内で外国人住民への日本語学習支援に携わっている方等
- ファシリテーター:矢野花織氏(公益財団法人北九州国際交流協会 地域日本語教育総括コーディネーター) 等
- 内容
- 地域日本語教育の“あるある”シミュレーションゲーム「ANADO~あなたならどうする?~」((公財)北九州国際交流協会作成)の体験
- 教室での取組や支援についての意見交換 等
「やさしい日本語」の普及啓発
外国人の方に日本語を習得していただく一方で、日本語を母語とする私たちが伝わりやすい日本語を使うよう配慮する必要もあります。
そこで、日本人と外国人のコミュニケーションをより円滑なものとしていくため、「難しい言葉を使わない」「本当に伝えたいポイントを絞ってわかりやすく表現する」といった視点に立った「やさしい日本語」の普及啓発に取り組んでいきます。
やさしい日本語講座(オンライン)を実施しました
- 日時:令和4年6月4日(土曜日) 10時~12時
- 方法:オンライン
- 対象:県内に在住又は通勤・通学し、やさしい日本語に関心のある方
- 講師:仙田武司氏(公益財団法人しまね国際センター 多文化共生推進課長)
- 内容:「やさしい日本語」に関する講演及びワークショップ
やさしい日本語講座(下関市)を実施しました
- 日時:令和4年10月29日(土曜日) 14時~16時
- 場所:下関市立勝山公民館 第1研修室
- 対象:県内に在住又は通勤・通学し、やさしい日本語に関心のある方
- 講師:矢野花織氏(公益財団法人北九州国際交流協会 地域日本語教育総括コーディネーター)
- 内容:「やさしい日本語」に関する講演・ワークショップ
やさしい日本語講座(下松市)を実施しました
- 日時:令和4年11月5日(土曜日) 13時30分~15時30分
- 場所:ほしらんど くだまつ 2階 交流室5A・5B
- 対象:県内に在住又は通勤・通学し、やさしい日本語に関心のある方
- 講師:犬飼康弘氏(公益財団法人ひろしま国際センター 日本語常勤講師)
- 内容:「やさしい日本語」に関する講演・ワークショップ
行政職員・関係団体職員のためのやさしい日本語講座(オンライン)を実施しました
- 日時:令和4年10月20日(木曜日) 15時15分~16時15分
- 方法:オンライン
- 対象:行政職員(県職員・市町職員)、関係団体職員等
- 講師:村松紀子氏(公益財団法人兵庫県国際交流協会 スペイン語相談員・社会福祉士)
- 内容:やさしい日本語の講演・ワークショップ(行政窓口・災害対応)