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生涯のうち2人に1人がかかるといわれている「がん」。県内でも、年間約5千人ががんで亡くなり、死亡原因の第1位となっています。このため県では、平成30年3月に策定した「第3期山口県がん対策推進計画」に基づき、総合的ながん対策を推進しています。がんについて正しい知識を持ち、早期発見・早期治療に努めましょう。
山口県の令和2年におけるがんの死亡者数は4,726人で、総死亡者数の約4分の1を占めています。
その一方で、山口県のがん検診の受診率は、全国と比べて低い状況にあります。
がん検診とは、がんがあるかどうかを調べる検査で、一般に健康だと思われる人が受けるものです。 がんが進行していない初期の段階で発見し、適切な治療を行うことでがんによる死亡を減少させるために行われています。
検診の種類 | 検診の内容 | 検診の対象 |
---|---|---|
胃がん | 胃のレントゲンや内視鏡検査 | 50歳以上の男女 ※レントゲン撮影は40歳以上の場合あり |
大腸がん | 自分で便を取って提出(便潜血検査) | 40歳以上の男女 |
肺がん | 胸部のレントゲン | 40歳以上の男女 |
乳がん | 乳房のレントゲン(マンモグラフィ) ※医師による視触診をあわせて行う場合があります。 |
40歳以上の女性 |
子宮頸がん | 医師による診察(内診)、細胞診 | 20歳以上の女性 |
●市町からがん検診無料クーポンが届いた場合は、無料で受診できます。詳しくは、お住まいの市町の保健センターなどにお問い合わせください。
●検診会場では、アルコール消毒や換気など新型コロナウイルス感染症防止対策を徹底して、検診を実施しています。
がんは自分に関係ないと思っていませんか。初期のがんは自覚症状がほとんどないため、検診で初めて見つかることが多いです。がんになっても、検診などで早い段階で発見し、治療できれば、より高い確率で治すことができます。家族のために、あなたの命を守るために、積極的な受診をお願いします。
受診促進の取り組み
家族や友達など身近な人を誘って2人1組でがん検診を受診し、応募すると抽選で特産品などが当たる「誘ってがん検診キャンペーン」を実施しています。
仕事などの都合で、平日の昼間にがん検診を受診することが難しい人のために、休日と平日夜間にがん検診を行っています。
※今年度の実施医療機関は8月に公開予定です。
お住まいの地域や職場でがん検診の受診を呼び掛ける、がん検診県民サポーターを養成しています。
私は39歳の時、乳がんの自己触診で「しこり」を見つけたものの受診を迷っていました。
そんな中、がん検診ハガキを目にして背中を押されるように病院を受診した経験があります。
幸いにも早期発見でしたが、がん検診を受けることは自分の命と大切な周りの人への思いやりだと感じています。早く受診しておけばよかったと後悔しないためにも、自分の体と対話してがん検診に行くことの大切さをお伝えしています。
がんに向き合う市民団体
「ポポメリー」代表
藤本育栄(ふじもと いくえ)さん
がん患者とご家族の不安や悩みに対応するため、相談窓口を設置しています。医療のことだけでなく、仕事から生活に関することまで、がんに関すること全般について、相談員(保健師または看護師)が相談をお受けします。
電話083(933)2961