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教育長の部屋・平成29年(2018年)10月30日メッセージ

ページ番号:0026157 更新日:2021年11月1日更新

教育長メッセージ(平成29年10月30日)

 山口県教育委員会では、社会総がかりによる「地域教育力日本一」の実現に向けて、小・中・高の各段階を通じて、全県的な規模で、学校と家庭や地域が連携・協働した教育活動を積極的に推進しています。

 県内公立学校へのコミュニティ・スクールの導入率(2017年4月1日現在)は、小学校・中学校はいずれも100%、高等学校は26.9%と、全国的に見ても突出して高く、コミュニティ・スクールが核となって、学校運営の改善はもとより、児童生徒の学びや育ちに対する支援、さらには地域の活性化につながる様々な取組が展開されています。

 今回は、昨年度から導入を開始し、2020年度までに全校導入を目指して、拡充を進めている県立高校におけるコミュニティ・スクールの取組を紹介します。

 高等学校は、小・中学校とは異なり、通学区域が広範囲で様々な課程や学科等があり、学校ごとの教育目標や地域の期待等も異なるという特性があります。このため、本県では、県立高校のコミュニティ・スクールを、一定のエリアにとどまるものではなく、各学校のテーマに応じて、広く大学や企業、関係機関等と連携し、学校や地域の課題解決を図るテーマ型コミュニティ・スクールとして位置づけ、その導入推進と活動充実を図っているところです。

 導入2年目の今年度は県立高校14校において、学校運営協議会の中で意思統一した方向性「テーマ」に沿って、様々な課題を解決するための活動に取り組んでいます。

 例えば、周防大島高校では、フィールドワークの手法を用いて地域の人材や文化財などを活用する地域の魅力や課題についての学習、10年後を見据えた同校の将来構想の検討など、学校と地域が共に活性化するための取組を行っています。

 また、美祢青嶺高校では、秋吉台科学博物館で学芸員の業務を体験する地域活性型インターンシップ、連携先の企業から提供を受けた最新ソーラーパネルを用いたソーラーボート作製の学習など、普通科・工業科それぞれの特色を生かした多様な取組を行っています。

 さらに、大津緑洋高校では、地元企業との連携による地域特産品を用いた商品開発、県漁協と長門市との連携によるアワビの放流と育生場の整備など、3つの学科の特色を生かして地元の活性化につながる地域貢献活動を行っています。

 県教委としては、今後も、テーマ型コミュニティ・スクールの取組を充実させていくことにより、地域の活性化に直接貢献する県立高校ならではの取組を進めてまいります。また、こうした取組を通じて、生徒の豊かな学びを実現するとともに、郷土を愛する心や地域の担い手としての意識を育み、若者の県内定住、還流につなげていきたいと考えています。

山口県教育長 浅原司

 

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