やまぐち食の安心・安全メール第282号
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食品中のカドミウムについて
- カドミウムは、鉱物中や土壌中などに存在する貴金属です
- 米、野菜、果実、肉、魚など、多くの食品に含まれています
カドミウムが含まれる食品による影響
- 食品や水を通じて摂取されたカドミウムの一部は、主に腎臓に蓄積されます
- カドミウム濃度の高い食品を長年にわたり摂取すると、腎機能障害を引き起こす可能性があります
- しかし、食品安全委員会の食品健康影響評価によると、近年、日本人の食生活の変化によって1人当たりの米消費量が1962年のピーク時に比べて半減した結果、日本人のカドミウム摂取量は減少しています
- その結果、近年の日本人のカドミウム摂取量は、耐容週間摂取量(※)よりも低いレベルにあります
- したがって、一般的な日本人におけるカドミウム摂取が健康に悪影響を及ぼす可能性は低いと考えられています
※毒性試験などに基づくリスク評価により、人が一生涯、毎日摂取したとしても健康に悪影響を与えない量として推定されたもの
お米に含まれるカドミウムについて
- 日本においては米から摂取する割合が最も多く、日本人のカドミウムの1日摂取量の約4割は米から摂取されているものと推定されています
- そのため、カドミウム濃度低減に向けた、次の取り組みが行われています
<カドミウム低吸収性品質>
- 平成27年、既存の品種を突然変異させ、土壌中のカドミウムを吸収する量が少ない品種である「コシヒカリ環1号」が開発されました
- 「コシヒカリ環1号」は、生育、収量、食味、病害抵抗性は既存の「コシヒカリ」と同等のまま、コメ中のカドミウム濃度を大幅に減らすことができます
- この「コシヒカリ環1号」を育種親として、既存品種等にカドミウム低吸収性の形質を付与した品種の開発も進められており、生産現場への導入が期待されています
- その他にも様々な取り組みが行われており、成果として、日本国内で生産された米に含まれるカドミウムの濃度の低減が確認されています
カドミウムの摂取を減らすために気を付けること
食品の中には、比較的カドミウム濃度が高い食品もありますが、上述のとおり、食生活を通じて健康な毎日を過ごすためにも、同じ食品を毎日たくさん食べ続ける偏食を避け、バランスの良い食生活を心がけましょう
詳しくはこちら
【「米に含まれるカドミウム」に関するQ&A(消費者庁)】
https://www.caa.go.jp/policies/policy/standards_evaluation/food_pollution/cadmium/faq#q01<外部リンク>
やまぐち食の安心・安全推進協議会
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