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おいでませ知事室 カーボンニュートラルの実現に向けて

ページ番号:0189890 更新日:2022年11月9日更新

カーボンニュートラルの実現に向けて

 皆さん、こんにちは。村岡嗣政です。

 今年の夏、これまでで最大の感染の波を引き起こした新型コロナウイルス感染症の第7波は、県民の皆様のご理解とご協力、そして、医療機関をはじめとする関係の皆様の格別のご尽力により、大きな山は乗り越え、現在、小康状態を保っています。

 しかし、全国的に見ると、再び増加傾向に転じるところも出てきています。今後、第8波の到来やインフルエンザとの同時流行が懸念されますので、皆様には、引き続き、基本的な感染防止対策の徹底をお願いします。

 また、県では、今月4日から、県内3か所の広域集団接種会場で、Ba.4/5対応型のオミクロン株対応ワクチンの接種を始めました。まだ、ワクチンの追加接種を受けておられない方は、この機会に、ぜひ接種を検討していただきますようお願いします。

 一方で、社会経済活動については、ようやく活気が戻りつつあり、県内各地の行楽地では、観光客の姿を多く見受けるようになってきました。今後は、感染拡大を防止しつつ、社会経済活動を回し、さらに、様々な社会変革の先にある「新たな未来」を見据えた県づくりを進めていかなければなりません。

 こうした考えの下、私は、先日、新たな県政運営の指針となる「やまぐち未来維新プラン」の素案を公表したところであり、引き続き、本年中の策定に向け、策定作業を進めてまいります。

 県では、このプランの策定と併せ、世界的な課題であるカーボンニュートラルの実現に向けても、鋭意取組を進めています。

 本県は、全国有数の工業県であり、産業部門と工業プロセス部門の温室効果ガス排出割合が全体の7割を占め、全国の2倍と高い水準にあります。

 中でも、本県の基盤産業である瀬戸内海沿岸のコンビナートは、本県の排出量の大宗を占め、その削減には、各社が一体となった取組が必要になります。そのため、昨年来、関係企業等と協議を重ね、本県コンビナートの将来像や目標を示す、「やまぐちコンビナート低炭素化構想」を、先月、策定しました。

 今後は、この構想を核として、産業分野における具体的な取組やロードマップを示す「やまぐち産業脱炭素化戦略」を策定するとともに、「山口県地球温暖化対策実行計画」も再度改定し、温室効果ガス排出量の削減目標の見直し等を行っていくこととしています。

 脱炭素化を求めるグローバルな動向は、コンビナート企業はもとより、県内企業の大多数を占める中小企業にとっても不可避の課題であり、同時に、大変困難な課題ですが、私は、本県がこの困難な状況を乗り越え、産業競争力を維持し、更なる発展を遂げていけるよう、こうした危機感や取組の方向性を、産業界をはじめ広く県民の皆様と共有しながら、企業の取組を全力で後押ししてまいります。

 県民の皆様には、引き続き、県政へのご理解とご協力をお願いします。