本文
糖尿病性腎症重症化予防の取組について
1 糖尿病とは
日本の糖尿病患者数は、生活習慣と社会環境の変化に伴って急速に増加しています。糖尿病はひとたび発症すると治癒することはなく、放置すると網膜症・腎症・神経障害などの合併症を引き起こし、末期には失明したり透析治療が必要となることがあります。さらに、糖尿病は脳卒中、虚血性心疾患などの心血管疾患の発症・進展を促進することも知られています。これらの合併症は患者のQOL(生活の質)を著しく低下させるのみでなく、医療経済的にも大きな負担を社会に強いており、今後も社会の高齢化にしたがって増大するものと考えられます。
糖尿病の病型は、(1)1型糖尿病、(2)2型糖尿病、(3)その他、(4)妊娠糖尿病に大別できます。糖尿病の発症要因としては、遺伝的要因と環境要因が重要ですが、特に2型では生活習慣が環境因子として重要です。我が国の糖尿病の大部分をしめるものは2型糖尿病です。
この疾患の対策としては、発症の予防・早期発見・合併症の予防が重要です。
2 山口県の取組
山口県では、山口県医師会、山口県糖尿病対策推進委員会と3者で連携し、平成29年11月に「糖尿病性腎症重症化予防プログラム」を策定し、国民健康保険の保健事業として、糖尿病性腎症の重症化を予防する取組を推進しています。
令和7年3月に同プログラムを一部改定しました。
参考資料
令和5年度取組状況及び令和4年度事業効果の検証 (PDF:814KB)