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公安委員会の開催概要(令和4年10月19日)

ページ番号:0187055 更新日:2022年12月13日更新

​審議概要

 本部長、警務部長、生活安全部長、地域部長、刑事部長、交通部長、警備部長、情報通信部長及び首席監察官同席の上、下記の報告を受けた。

狩猟期における猟銃等に係る事件・事故の防止に向けた取組

 生活安全部長から、「今年も狩猟の時期を迎えるが、この時期は、猟銃等に係る事故や法令違反が発生するおそれがあることから、この種事件・事故防止に向けた取組を実施することとしている。実施期間は、本年11月1日から来年3月31日までの間である。実施重点は、『猟銃事故防止及び銃と実包の適正管理に関する指導』と『関係法令(銃砲刀剣類所持等取締法、火薬類取締法及び狩猟法)違反の取締り』である。
 具体的な取組内容は大きく分けて2点である。まず1点目は、『広報啓発』であり、狩猟者や登山者等の県民に対する事故防止広報を県警ホームページ等を活用して行うほか、狩猟者の遵法意識を醸成することを目的として、県下30地区の猟友会が開催する研修会に警察署員を参加させて、事故防止の指導を行うこととしている。2点目は、『指導取締り』であり、各警察署が猟銃安全指導委員と連携した猟場の点検を行うほか、法令違反を認知した場合は的確な事件化と迅速な行政処分を行うなど厳格な銃砲行政に努めていくこととしている。」旨の説明があった。
 弘永委員から、「イノシシを捕獲するためにわなを仕掛けるには、登録がないとできないのか。」旨の発言があり、生活安全部長から、「わなを使用するには県知事への登録が必要である。」旨の説明があった。
 大田委員から、「猟銃等の所持者は県内に何人くらいいるのか。また、その年齢構成はどうなっているのか。」旨の発言があり、生活安全部長から、「猟銃等とは、猟銃であるライフル銃、散弾銃と空気銃を指すが、県内では約1,100人が許可を得て所持している。所持者の年齢構成は、幅があるが高齢者が多い。」旨の説明があった。さらに、大田委員から、「猟銃事故を防止するため、高齢者に対する啓発の仕方も考えていく必要がある。」旨の発言があった。
 今村委員長から、「猟友会の数は減少傾向にあるのか。また、猟友会の高齢化率は上がっているのか。」旨の発言があり、生活安全部長から、「猟友会は減っていない。高齢化率は、長いスパンで見ると上がる傾向にある。」旨の説明があった。​

防府市内における高額強盗事件の発生・検挙

 刑事部長から、「本年6月、防府市内において、男性(70歳代)にスプレー様のものを吹きかける暴行を加え、現金約1,250万円在中のポーチを強取したとして、10月13日に27歳の男を通常逮捕した。この男は、犯行後逃走しており、公開手配していたが、県外の立ち回り先で被疑者を発見し、逮捕に至ったものである。」旨の説明があった。
 弘永委員から、「悪質な犯人を逮捕できたことは大きな手柄であった。県外に捜査が及ぶ場合は、地元警察とは連携が図られているのか。」旨の発言があり、刑事部長から、「必要があれば、捜査共助という形で、地元警察に協力を要請することができる。今回の捜査においても、地元警察に協力してもらっている。」旨の説明があった。
 大田委員から、「身柄確保まで大変な苦労があったと思う。この事件は、悪質・執拗な犯罪であり、いろいろな努力を重ねてその成果が実ったことは本当に良かった。当県で起こった事件なので、できるだけ当県だけで解決を図りたいという意識が働くと思う。刑事部長から、捜査共助は『必要があれば』協力を要請するとのことであったが、そういった各県警間の敷居がなくなれば良いと思っている。」旨の発言があった。

​​当面の警備情勢

 警備部長から、「10月15日、元内閣総理大臣故安倍晋三先生の県民葬儀が執り行われ、参列者数は主催者発表によると10,245人であった。県警は、警察本部と関係警察署に警備実施本部を設置し、対応に当たった。基本方針は、『新しい警護要則に基づく警護警備の完遂』、『参列者や関係施設等に対するテロ等違法事案の未然防止』、『参列者等の安全を確保するための交通対策と雑踏事故の防止』であった。実施結果であるが、警備実施において特異事案はなく、警察活動に関する苦情等も認められなかった。」旨の説明があった。
 弘永委員から、「私は、葬儀に出席したが、海峡メッセの周囲も、中も、しっかりと警備されていた。特異事案はなかったとの説明であったが、想定外の突発的なこともあったと思う。そうした案件にも適切に対応してもらったからこそ、警護警備が完遂されたものと思う。」旨の発言があった。
 大田委員から、「今回は、安倍元総理の銃撃事件があった後の大きな警備活動ということで、非常に時間を掛け、人員を割いて大変苦労されたと思う。今回の警備体制で反省すべき点があれば反省してもらい、新たなステップアップができるように県警としては良い機会になったのではないか。今回の県民葬儀の経験を生かして、今後の大きなイベントに備えてもらいたい。」旨の発言があった。
 今村委員長から、「私も葬儀に出席したが、席は4階だった。4階フロアはフリーに動け、海峡メッセの周囲を県警にしっかりガードしていただいたおかげだと感じた。県庁の職員は、たくさんの人が表に出ていた一方で、警察職員の姿は見えず、見せない努力をしておられたのだと思う。」旨の発言があった。
 本部長から、「警備はあまり目立ち過ぎてはいけない。今回の葬儀では、『主催者と連携』という部分で、県の方も相当の体制を取っていたようである。そういう意味で県警もきっちり対応できたものと思っている。
 県警では、警備実施に伴う警察活動として、刑事特命隊を編制し、突発事案に備えた。また、地域部においては、通常の警戒を徹底する一方、新幹線の警乗も、制服警察官が乗り込むなど、平素より体制を強化する形をとった。そして何よりも、情報通信部には、様々な映像をきっちりとそれぞれの現場から送れるように体制を作ってもらったので、我々は離れた場所に詰めていながら現場の状況がつぶさに分かる形で対応でき、本当に総力を挙げて取り組めた。また、各県から応援派遣を受けたことも、この警護警備が成功裏に終わった理由として大きく関係している。今回は、多数の人員の派遣というよりは、警護車両と警護に長けた専従員を派遣してもらったので、こうした運用の仕方も、今の警護の基準が上がっている中で、今後増えていくのではないかと思っている。
 今後は逆に、応援に出す場合もあり得ると思うが、そういった部分でも公安委員にはご指導いただきたいと思っている。」旨の説明があった。​

決裁・報告

 課長等から下記のとおり説明を受け、決裁を行うなどした。

決裁概要

  1. 警備業に係る処分基準の改正
    生活安全企画課長から、警備業に係る処分基準の改正について説明を受け、決裁した。
  2. 苦情の申出に対する調査結果及び回答
    交通指導課長から、9月21日に受理した公安委員会宛ての苦情の申出について、調査結果の説明を受け、回答文を決定した。
  3. 審査請求に係る山口県情報公開審査会への諮問(3件)
    警察県民課長から、8月10日の公安委員会で受理の説明を受けた審査請求3件について山口県情報公開審査会に諮問する旨の説明を受け、了諾した。
  4. 個人情報開示請求に対する決定方針
    公安委員会会務官から、9月28日から30日までの間に個別に受理の報告を受けた個人情報開示請求について対応方針の説明を受け、処分を決定した。
  5. 運転免許の行政処分
    運転管理課長から、運転免許の行政処分に係る意見の聴取・聴聞への出席者2人からの聴取結果について報告を受けるとともに、処分理由等の説明を受けた後、審査の上で処分を決定した。欠席者17人のうち12人については、運転管理課長から処分理由等の説明を受けた後、審査の上で処分を決定し、5人については、再呼出しとした。
  6. 意見の聴取・聴聞の主宰者指名
    運転管理課長から、11月2日に開催する意見の聴取・聴聞における主宰者の指名について説明を受け、決裁した。​

報告概要

  1. 山口県公安委員会事務の専決状況
    運転免許課長から、9月中の運転免許課関係の山口県公安委員会事務の専決状況について、生活安全企画課長から、9月中の生活安全企画課関係の山口県公安委員会事務の専決状況について、交通規制課長から、9月中の交通規制課関係の山口県公安委員会事務の専決状況について、運転管理課長から、9月中の運転管理課関係の山口県公安委員会事務の専決状況について、それぞれ報告を受けた。
  2. 逮捕術大会の開催
    教養課長から、11月2日に開催される令和4年度山口県警察逮捕術大会の実施要領について説明を受けた。
  3. 生活環境課関係業務報告
    生活環境課長から、生活環境課関係の業務状況について報告を受けた。​

協議

​ 今後の公安委員会における運営について協議した。

 

 

(編集 総務課)