AIDSについて
AIDとは
- AIDSは、後天性免疫不全症候群(Acquired Immuno Deficiency Syndrome)の略称です。つまりAIDSとは、生まれたあとで人間の体内の免疫システムが損傷を受け、外部からの病気、病原体を撃退できなくなったことによって起こる様々な症状という意味です。原因ウイルスは、Human Immunodeficiency Virus(HIV;ヒト免疫不全ウイルス)です。
- 人間には体内に侵入してくるウイルスや細菌から身を守る免疫システムが備わっています。この免疫システムの司令塔の役割をはたしているのが白血球の中のリンパ球の一種である『ヘルパーT細胞』です。ヘルパーT細胞は体内の侵入者を発見すると他の免疫細胞に指令を出して攻撃を命じます。
- HIVは、このヘルパーT細胞に寄生し、増殖した後、この細胞を破壊してしまいます。これを繰り返すことによって、免疫システムが正常に働かなくなり、健康なときには問題にならないような感染症をも発症してしまうようになってしまいます。
感染経路
HIVの感染経路は主に次の3つです。
■性的接触
最大の原因です。
感染者の精液・膣分泌液・血液が性器などの粘膜(尿道・膣・肛門・口腔)を介して体内に入ると感染の可能性があります。 |
■血液感染
感染者の血液が傷口や粘膜に触れることや、体内に入ると感染の可能性があります。 |
■母子感染
母親が感染していると、妊娠、出産、授乳を通じてその子供に感染する可能性があります。
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ただし、HIVは感染力が非常に弱いため、キス、食器の共用、汗、握手、蚊、唾液、トイレ、お風呂、プールなど日常生活ではうつりません。
感染したかもしれないと思ったとき
保健所の検査を受けてみましょう。
保健所では原則無料・匿名で、検査や相談を受けることができます。
- 血液中に抗体ができるまでに6~8週間かかりますので、検査は、感染したと思われる日から3か月以後に受けてください。
- 希望により、併せて梅毒の抗体検査を受けることができます。
- エイズに関する相談・問い合わせもできます。
保健所のHIV検査
保健所の感染症検査情報の「エイズ検査(HIV抗体検査)」から、お住まいの地域を管轄する保健所の検査日程ご確認ください。
※検査を受けられる際には、お電話等で事前に実施状況をご確認くださいますようお願いいたします。(新興再興感染症流行時などには、保健所でのHIV検査が中止されている場合があります。)
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