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ヤングケアラー 子どもページ

ページ番号:0249975 更新日:2024年3月29日更新

子どものみなさんへ

このページに来てくれてありがとうございます。
みなさんは、「ヤングケアラー」を知っていますか?
このページでは、子どものみなさんに向けて、ヤングケアラーのことを紹介(しょうかい)しています。
少し難しい話もありますが、最後まで読んでくれるとうれしいです!

様々な年代の人々

目次

ヤングケアラーについて知りたい人

「自分もヤングケアラーかもしれない」と思った人

「友だちがヤングケアラーかもしれない」と思った人

ヤングケアラーに関する相談窓口

​ヤングケアラーについて知りたい人

ヤングケアラーってだれのこと?

「ヤングケアラー」とは、ふつうは大人がするような家事や家族の世話を日常的に行っている子どものことです。
家事や家族の世話は、大人でなければ難しいこともありますが、家庭の事情で、それを子どもが引き受けていることがあります。そのような子どものことを「ヤングケアラー」と呼んでいます。

ヤングケアラー

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どんな世話をしているの?

世話をしている相手は、親、祖父母、きょうだいなどさまざまです。
また、ヤングケアラーがしている世話は、次のようなことです。

  • 食事の準備やそうじ、せんたく、買い物などの家事
  • 高齢(こうれい)や障がい、病気の家族の身の回りの世話
  • 幼いきょうだいの身の回りの世話(保育園などへの送りむかえや、いっしょに遊んだり勉強を教えたりすることなどもふくみます)
  • 目をはなせない家族の見守り
  • 心の病気やアルコール・薬物などで、精神的に不安定な家族の話し相手になったりして、気持ちを落ち着かせる感情面のサポート

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ヤングケアラーがしている「世話」と「お手伝い」とはちがうの?

子どもがお家の「お手伝い」をすることは、「ふつうのこと」と思うかもしれません。
しかし、勉強や友だちと遊ぶことができなくなってしまったり、心や体に不調を感じたりするほど負担が大きいと、それは「ふつうのこと」ではなく、お手伝いとは言えません。
「この程度の手伝いは、ヤングケアラーとはいえないかもしれない」と思うかもしれませんが、負担に感じているのなら、周りの大人に相談してみてください。

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家族の世話をしている子どもはどれくらいいるの?​​​

​山口県が2022年に調査した結果によると、「家族の世話をしている」と答えた人は、小学5年生と6年生で19.5%、中学生で9.9%、高校生で7.4%いました。小学5年生と6年生では約5人に1人、中学生では約10人に1人、高校生では約13人に1人の割合になります(※)。
このうち、「世話のため、やりたいけど、できていないことがある」と答えた人は、18.9%(1,419人)でした。

※この中には、例えば、親が仕事で不在の間に幼いきょうだいの遊び相手をするといった、子どもが担うような家族の世話もふくまれていると考えられます。

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​​どれくらいの世話をしているの?

山口県が2022年に調査した結果によると、「家族の世話をしている」と答えた人のうち、「ほぼ毎日世話をしている」と答えた人の割合は、小学5年生と6年生で40.3%、中学生で29.9%、高校生で27.7%でした。いずれの年代でも「ほぼ毎日」と答えた人の割合が最も高くなりました。
また、1日のうち世話に費やす時間については、どの年代でも「1~2時間未満」と答えた人の割合が最も高く、小学5年生と6年生で35.7%、中学生で25.9%、高校生で18.3%でした。一方で、「7時間以上」と答えた人の割合も、小学5年生と6年生で8.4%、中学生で3.8%、高校生で3.0%ありました。

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ヤングケアラーだと、なにが問題なの?​​

人にもよりますが、家事や家族の世話の負担が大きいと、次のような心配があります。

  1. 学業の心配(ちこく・早退・欠席が増える、勉強の時間が取れないなど)
  2. 進学・就職の心配(進路を変える、受験の準備が十分にできないなど)
  3. 友人関係の心配(友人と遊ぶ時間が少ない、友人の話題についていけないなど)
  4. 健康の心配(つかれや睡眠(すいみん)不足、ストレスによる心身の不調など)

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「自分もヤングケアラーかもしれない」と思った人​

家族を助けるために、家事や家族の世話をすることは「あたりまえのこと」と思うかもしれません。
でも、宿題をする時間や遊ぶ時間がなくなったり、家事や家族の世話がつらいと感じたりするほど重い負担になっている場合は、すこし心配です。
もし、家族や自分のこと、学校のことで、なやみやモヤモヤした気持ちをかかえていたら、周りの大人に相談してみてください。

家のことを、だれかに相談してもいいの?

ヤングケアラーの中には、ふつうは大人がするような負担の大きい世話をしていても、「家族の一員として、するのがあたりまえ」と考えている人がいます。
大切な家族の世話は必要なことですが、子どもには、勉強をしたり、友だちと遊んだり、休んだりする時間も必要です。
もし、家事や家族の世話をしていることで、次のようななやみをかかえていたら、一人でなやまず、周りの大人に相談してみてください。

  • あまり友だちと遊べない
  • ねる時間が足りない
  • 自分の時間がない
  • 学校に行きたくても行けない
  • 宿題や勉強をする時間がない
  • 就職や進学をするときに、希望の進路を選べない

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だれに相談したらいいですか?​

相談相手はだれでも良いというわけにはいきません。
たとえば、学校の先生や保健室の先生、スクールカウンセラー、スクールソーシャルワーカー、親せきの人など、信頼(しんらい)できる大人に相談することが大事です。
あなたの話を真剣(しんけん)に聞いてくれて、「この人になら、安心して話ができる」という周りの大人に相談してみましょう。
身近に相談できる大人がいないときは、だれにも知られずに話を聞いてもらうことができる相談窓口もあるので、連絡(れんらく)してみてください。​

※相談窓口について、くわしくは下の「ヤングケアラーに関する相談窓口​など」を見てください。

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​​世話を休んだり遊んだりしてはいけないと思うけど?

家族の世話を休んで、友だちと遊んだり部活をしたりして、自分のやりたいことを優先するのはわがままではないかと思うかもしれません。
でも、子どもには、勉強したり休んだり遊んだりする権利があります。
家族を優先するあまり、子どもががまんし過ぎる必要はありません。
家族の世話も大切ですが、あなたが元気に成長するために、自分のことも大切にしましょう。

※子どもの権利についてくわしく知りたい人は、こちらを見てください。
 ・こどもの人権を守ろう(法務省)<外部リンク>

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​​相談するほどのなやみじゃないし、相談しても何も変わらないと思うけど?

ヤングケアラーの多くが、家族の世話のことをだれかに相談したことが「ない」と答えています。その理由は、「相談するほどのなやみではない」や、「相談しても何も変わらない」というものです。
けれども、人はだれかに話をすると、気持ちが楽になることがあります。話しにくいことは無理に話す必要はありません。「つかれている」とか「不安だ」などのぐちを言うだけでも構いません。話したいことだけを話せばいいのです。
また、社会には、病気の人やお年寄り、障害(しょうがい)のある人、一人で子育てをしている人など、みんなが安心して暮らせるようにするための制度やサービスがあります。だれかに相談することで、こうした制度やサービスを教えてもらえるかもしれません。

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「友だちがヤングケアラーかもしれない」と思った人​​

「友だちがヤングケアラーかもしれない」と思ったら?

もしかしたら、あなたの友だちの中にもヤングケアラーがいるかもしれません。
ヤングケアラーは、おだやかに過ごしているように見えても、実は、周りに相談できずになやんでいる場合があります。
もし、友だちから家族の世話の話をされたら、無理になやみを聞き出そうとせず、友だちの話をうなずきながら聞いてあげると良いと思います。
聞いた話は、ほかの友だちには話さないほうが良いでしょう。
もし、話をしてくれた友だちが助けをほしがっていたら、学校の先生など信頼(しんらい)できる大人のところに、いっしょに相談に行ってあげるといいかもしれません。
あなたがいつもどおりに接してくれた方が、その友だちにとっては、うれしいことなのです。

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ヤングケアラーに関する相談窓口​など

電話やメール、SNSの相談窓口

ヤングケアラーについての相談を受け付けている窓口を紹介(しょうかい)します。どこも、秘密を守ってくれるところです。

山口県ヤングケアラー専門相談窓口

電話番号:0120-85-1177
メール:youngcarer@s-seikouen.com
受付時間:毎日24時間
ヤングケアラーやそのご家族など、ヤングケアラーに関することであれば、どなたでも相談できます。

つながるやまぐちSNS相談

ヤングケアラーや家庭のこと、親子関係などのなやみを気軽に相談できる、LINEによる相談窓口です。
相談方法など、くわしくは特設サイト<外部リンク>をご覧ください。

児童相談所相談専用ダイヤル

電話番号:0120-189-783
受付時間:毎日24時間
児童相談所は、都道府県などが設置する機関で、子どもの健やかな成長を願って、ともに考え、問題を解決していく専門の相談機関です。子どもに関する様々な相談を受け付けています。

24時間子供SOSダイヤル

電話番号:0120-0-78310
受付時間:毎日24時間
いじめやその他の子供のSOS全般(ぜんぱん)について相談できる、都道府県教育委員会などによって運営されている、全国共通のダイヤルです。

子どもの人権110番

電話番号:0120-007-110
受付時間:平日午前8時30分から午後5時15分まで(年末年始は休み)
いじめやぎゃくたいなど、こどもの人権問題に関する専用相談電話です。​

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ホームページ

山口県ヤングケアラー専門相談窓口<外部リンク>

山口県が設置しているヤングケアラー専門相談窓口のホームページです。

ヤングケアラー特設サイト(こども家庭庁)<外部リンク>

ヤングケアラーに関する情報を紹介(しょうかい)しているほか、相談窓口の検索(けんさく)ができる、こども家庭庁のホームページです。

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