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日本紅斑熱

ページ番号:0267259 更新日:2025年1月8日更新

日本紅斑熱とは

紅斑熱群リケッチア症は、ロッキー山紅斑熱、地中海紅斑熱、クインズランドダニチフスなど、世界的に分布します。

国内においては1984年に初めて患者が報告され、日本紅斑熱と呼ばれるようになりました。山口県では2010年6月25日に初めて患者が報告されました。

感染症法において4類感染症として取り扱われています。

 感染原因・経路

  • 日本紅斑熱リケッチア(Rickettsia japonica)という病原体に感染しているマダニ類に刺されることにより感染します。
  • ヒトからヒトへの感染事例の報告はありません。
  • 潜伏期は2~10日です。

症状

  • 頭痛、高熱、悪寒戦慄をもって、急激に発症し、全身倦怠感、関節痛、筋肉痛などを伴います。
  • 発熱とともに米粒大の辺縁不整の紅斑が、手足、手掌、顔面に多数出現し全身に広がりますが、痒みがないのが特徴的です。
  • 重症化すると痙攣、意識障害、DICなどを引き起こすことがあります。

※DIC:播種性血管内凝固症候群。全身に小さな血栓をつくることによる臓器障害と、顕著な出血傾向が同時にみられる状態。

治療

テトラサイクリン系及びニューキノロン系抗菌薬の投与による治療が行われます。βラクタム系抗菌薬は全く効果がありません。

予防

ダニ媒介感染症と予防について」のページをご覧ください。

山口県内の発生状況

日本紅斑熱の県内発生数推移(保健所管轄地域別)

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